「デザインマネジメント」と言われたらどう説明する?|CULTIBASE Radio|Design #1
「デザインマネジメント」と言われたらどう説明する?|CULTIBASE Radio|Design #1
/約12分
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CULTIBASE Radioは、人やチームの創造性を高める知見を音声でお届けします。 CULTIBASE Radio デザインの1回目では、株式会社MIMIGURIの小田裕和と瀧 知惠美が、「「デザインマネジメント」と言われたらどう説明する?」をテーマにディスカッションしました。

  • 記念すべき初回のキーワードは「デザインマネジメント」。人によって定義が違うこの言葉を、どのように理解すればいいのだろうか?
  • 瀧によると、「デザインマネジメント」には3つの文脈があるという。
  • 1つ目は、デザイナーがデザインを実践する方法としての文脈。2つ目は、デザイナーがチームでデザインを進めるときのプロセスマネジメントの文脈。3つ目は組織課題に対してデザインをどう活用していくかという文脈である。
  • デザインのプロセスが複雑化していくにつれ、このように「個人」レイヤーから「組織」レイヤーに、デザインの観点が広がってきた。
  • 「センス」とはなんだろうか?小田はセンスとは「ある/ない」ではなく、みんなが持っている“感覚”のことであり、問題はそれを信じられるかどうかにあるのではないだろうか?と言う。
  • デザイナーは「人がどのように感じるのか」を扱ってきた“感覚”の専門家だと言える。どうしても“ロジック”優位になってしまうマネジメントにおいて、その「感覚を信じる力」を社内でどれだけ広げれられるかということもデザインマネジメントだと捉えられるのではないか。

出演者

瀧 知惠美
瀧 知惠美

多摩美術大学情報デザイン学科卒業。東京藝術大学デザイン科修士課程修了。多摩美術大学、東海大学非常勤講師。ヤフー株式会社にて複数サービスのUXデザインを担当した後、UXの社内普及のためワークショップ型の研修やUX導入から組織浸透までの実務支援を主導。UX実践を成果へ結びつけるため、チームづくりのためのふり返りの対話の場づくりの実践および研究を行う。MIMIGURIでは、UXデザイン・サービスデザインをはじめとする事業開発を中心に担当。よりよいユーザー体験につながるモノ・コトを生み出すために、つくり手の体験も重要と考え、事業開発と組織開発の組み合わせ方を実践と研究の両軸を重視しながら探究している。

小田 裕和
小田 裕和

千葉工業大学工学部デザイン科学科卒。千葉工業大学大学院工学研究科工学専攻博士課程修了。博士(工学)。デザインにまつわる知を起点に、新たな価値を創り出すための方法論や、そのための教育や組織のあり方について研究を行っている。特定の領域の専門知よりも、横断的な複合知を扱う必要があるようなプロジェクトを得意とし、事業開発から組織開発まで、幅広い案件のコンサルテーション、ファシリテーションを担当する。主な著書に『リサーチ・ドリブン・イノベーション-「問い」を起点にアイデアを探究する』(共著・翔泳社)がある。