事例から考える「デザインマネジメント」のポイント|CULTIBASE Radio|Design #2
事例から考える「デザインマネジメント」のポイント|CULTIBASE Radio|Design #2
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CULTIBASE Radioは、人やチームの創造性を高める知見を音声でお届けします。 CULTIBASE Radio デザインの2回目では、株式会社MIMIGURIの小田裕和と瀧知惠美が、「事例から考える「デザインマネジメント」のポイント」をテーマにディスカッションしました。

  • 前回に引き続き、デザインマネジメントについて話していく。今回紹介したいのは、その事例。
  • 1つ目は、Googleの Google Homeだ。デジタルガジェットと言えば「プラスチックで青い光」と機械らしいものだったのを、可愛らしく「昔からそこにあったかのようなテクノロジー」へと転換した。
  • ここにはあるデザイナーの活躍がある。ハードウェアデザイン部門を率いるアイビー・ロスだ。彼女は元々ジュエリーデザイナーだった。
  • いわゆる「デジタルガジェットらしさ」を、組織文化から覆していくそのプロセスは、デザインマネジメントの例として最適だ。
  • もう1つは、田子學さんと三井化学による共同プロジェクト。
  • 素材メーカーでは一般に「ある機能をもった素材を作る」という計画性が重視される。しかし、そこに田子さんは「失敗作を持ち寄って活用方法を考える」というプロセスを持ち込んだ。
  • マネジメントというと「いかに計画通り実行するか」であると捉えられがちだが、このように「気軽にやってみる活動から、感覚を使って新しい可能性を見出していく」方向も重要だ。

出演者

小田 裕和
小田 裕和

千葉工業大学工学部デザイン科学科卒。千葉工業大学大学院工学研究科工学専攻博士課程修了。博士(工学)。デザインにまつわる知を起点に、新たな価値を創り出すための方法論や、そのための教育や組織のあり方について研究を行っている。特定の領域の専門知よりも、横断的な複合知を扱う必要があるようなプロジェクトを得意とし、事業開発から組織開発まで、幅広い案件のコンサルテーション、ファシリテーションを担当する。主な著書に『リサーチ・ドリブン・イノベーション-「問い」を起点にアイデアを探究する』(共著・翔泳社)がある。

瀧 知惠美
瀧 知惠美

多摩美術大学情報デザイン学科卒業。東京藝術大学デザイン科修士課程修了。多摩美術大学、東海大学非常勤講師。ヤフー株式会社にて複数サービスのUXデザインを担当した後、UXの社内普及のためワークショップ型の研修やUX導入から組織浸透までの実務支援を主導。UX実践を成果へ結びつけるため、チームづくりのためのふり返りの対話の場づくりの実践および研究を行う。MIMIGURIでは、UXデザイン・サービスデザインをはじめとする事業開発を中心に担当。よりよいユーザー体験につながるモノ・コトを生み出すために、つくり手の体験も重要と考え、事業開発と組織開発の組み合わせ方を実践と研究の両軸を重視しながら探究している。

小田 裕和
小田 裕和
瀧 知惠美
瀧 知惠美