『批判的思考力を育む』(後編)

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約10分

今回の動画は、前回に引き続き『批判的思考力を育む:学士力と社会人基礎力の基盤形成』という書籍を題材に、「ワークショップにおける批判的思考」をテーマとして、安斎勇樹とデザインリサーチャーの小田裕和の二人がディスカッションを行なっています。

具体的な内容としては、まず、ワークショップの批判的思考を捉える枠組みとして「二重過程理論」という理論モデルが紹介されたのち、「ワークショップには元々批判性の要素が存在しているのでは?」という主張や「ワークショップの中で”楽しさによる没入”と批判的思考をいかに両立させるのか?」という問いについて、具体的なアイデアも交えながら語られています。

■動画の概要
00:22 二重過程理論から読み解く、人間の思考プロセス
03:07 ワークショップと二重過程理論の関係性
05:37 批判的集団思考としてのワークショップ
06:53 没入する楽しさと批判的思考の相反と結びつき
08:48 楽しく批判的に没入していくための「ツッコミ」の可能性

■書籍情報
批判的思考力を育む–学士力と社会人基礎力の基盤形成
楠見 孝 (編集), 子安 増生 (編集), 道田 泰司 (編集)
出版社:有斐閣
https://www.amazon.co.jp/dp/464117380X

出演者

小田 裕和
小田 裕和

千葉工業大学工学部デザイン科学科卒。千葉工業大学大学院工学研究科工学専攻博士課程修了。博士(工学)。デザインにまつわる知を起点に、新たな価値を創り出すための方法論や、そのための教育や組織のあり方について研究を行っている。特定の領域の専門知よりも、横断的な複合知を扱う必要があるようなプロジェクトを得意とし、事業開発から組織開発まで、幅広い案件のコンサルテーション、ファシリテーションを担当する。主な著書に『リサーチ・ドリブン・イノベーション-「問い」を起点にアイデアを探究する』(共著・翔泳社)がある。

安斎 勇樹
安斎 勇樹

株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEO

東京大学大学院 情報学環 客員研究員

1985年生まれ。東京都出身。私立武蔵高校、東京大学工学部卒業、東京大学大学院学際情報学府博士課程修了。博士(学際情報学)。株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEO/東京大学 特任助教授。

企業経営と研究活動を往復しながら、人と組織の可能性を活かした新しい経営・マネジメント論を探究している。主な著書に『問いのデザイン』、『問いかけの作法』、『パラドックス思考』、『リサーチ・ドリブン・イノベーション』、『ワークショップデザイン論』『チームレジリエンス』などがある。

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