人・物の関係性を確かめる「観察力」のポイント|CULTIBASE Radio|Design #10
人・物の関係性を確かめる「観察力」のポイント|CULTIBASE Radio|Design #10
/約21分
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CULTIBASE Radioは、人やチームの創造性を高める知見を音声でお届けします。 CULTIBASE Radio デザインの10回目では、株式会社 MIMIGURIの小田裕和がゲストに神田外語大学で非常勤講師を務める宮崎愛弓さんをお迎えし、「人・物の関係性を確かめる「観察力」のポイント」をテーマにディスカッションしました。

  • ゲストである宮崎さんは小田の後輩にあたり、千葉工大 長尾研の出身。専門はフィールドサーベイ教育で、「観察する」ことを教育でどう教えられるかをテーマとしてきた研究者である。
  • 10月16日には、CULTIBASE Labにて「組織と事業を支える「観察力」の鍛え方」を開催する。イベントでは書籍『観察力の鍛え方 一流のクリエイターは世界をどう見ているのか』を出版されたばかりの佐渡島庸平さん(株式会社コルク代表取締役社長・編集者)をお招きして、観察力の本質を探るが、今回のラジオではその下準備として、宮崎さんを交えて「観察」について掘り下げていく。
  • 近年、教育に取り入れられることが増えてきたフィールドサーベイ。しかし、仮説を立てないまま、ただ「観察しましょう」と指示される事例が多いのではないだろうか?
  • とはいえ、仮説を立てて観察するのも難しいのは事実だ。例えば、「街を良くするためにどうすればいいか」というテーマで学生に街をフィールドワークしてもらったことがある。すると学生の多くは、「道が狭い」という一次情報と「歩行者の飛び出しの危険性が高い」という解釈が強く結びついた状態で問題をあつめてくる。
  • もちろんこの観察は間違ってはいない。しかし、ありきたりだ。フィールドワークで観察してきたはずなのに、結果的に得られた情報には、その人が頭で考えてきていたことの方が多くなってしまっているのだ。したがって、「ありのままの姿を見る」、つまり、一次情報と解釈を分け、一次情報(事実)を見ることが重要だ。
  • また、何かを観察する際には、その“何か”だけを観察していては見えてこないものがある。デザインの過程にも共通するが、例えば、コップを観察する際には、コップだけではなく、コップと自分の関係性やコップと他者の関係性、ひいては、その他者がどこで誰といるのか、ということにも目を向けるはずだ。物や人だけを観察するのではなく「関係性を観察する」というメタな視点が重要なのである。

イベント開催のお知らせ

10月16日(土) 10:00〜11:30には、今回取り上げた書籍『観察力の鍛え方 一流のクリエイターは世界をどう見ているのか』を出版された佐渡島庸平さん(株式会社コルク代表取締役社長・編集者)をゲストに、『組織と事業を支える「観察力」の鍛え方』を開催します。ご興味のある方は、本Radioを下敷きとして、ぜひ仮説を立てながらご参加ください。

組織と事業を支える「観察力」の鍛え方

組織と事業を支える「観察力」の鍛え方

出演者

小田 裕和
小田 裕和

千葉工業大学工学部デザイン科学科卒。千葉工業大学大学院工学研究科工学専攻博士課程修了。博士(工学)。デザインにまつわる知を起点に、新たな価値を創り出すための方法論や、そのための教育や組織のあり方について研究を行っている。特定の領域の専門知よりも、横断的な複合知を扱う必要があるようなプロジェクトを得意とし、事業開発から組織開発まで、幅広い案件のコンサルテーション、ファシリテーションを担当する。主な著書に『リサーチ・ドリブン・イノベーション-「問い」を起点にアイデアを探究する』(共著・翔泳社)がある。

スキルの探究

#観察力
小田 裕和
小田 裕和