研究は企業でどう活きるか?[DIGTIONARY特別編]

2023.12.27/63

既存の方法を続けるだけでは企業として成功をつかみにくい、いわゆる「不確実性の時代」を迎える中では、新たな機会の発見や競争力の向上など、組織の新たな可能性を開拓する活動は現代企業に必要不可欠なものとなりつつあります。そして、その代表的な営みとして、研究開発に力を入れる企業も増えています。

他方で、こうした「研究」を行うべきは、専門部門に所属する人や、研究者としての肩書を持つ人だけなのでしょうか。

組織が一丸となって「新たな可能性の開拓」を行うのであれば、研究を生業とする人たちだけに閉じるのではなく、より多くのビジネスパーソンにとって、研究──あるいはより身近なキーワードで言うならば「探究」でしょうか──の姿勢やものの見方が、組織内で共有されていることが大切です。

本番組「DIGTIONARY」は、「組織論や経営学、学習論にもまつわる”特定の概念(キーワード)”を探究する」ことをコンセプトに掲げています。パーソナリティは、研究者としての肩書を持ちながら、同時に企業案件にも多数携わってきた小田・西村。両者の話題提供は、各回のテーマについて理解を深められる内容であることは当然として、研究・探究的な姿勢を持つ上でなにより大切な「新たな知に触れる楽しさ」をその姿勢から学び取ってもらうことも、重要なミッションの一つとして構成されていました。

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2023年最後のコンテンツは、そのDIGTIONARYの特別編として、これまでの回の要点を振り返りながら、改めて研究・探究の本質や組織における価値について語り合います。ライブイベント形式ですので、当日お集まりいただいた皆さまと一緒に学びを深めていく場にできれば幸いです。

これまでDIGTIONARYを楽しみに視聴いただいていた方はもちろんのこと、今まで見る機会がなかった方や、見たけど今ひとつ楽しみ方がわからなかった方などにも、ぜひ見ていただきたい内容です。

ぜひリアルタイムでご参加ください!

パーソナリティ

西村 歩(株式会社MIMIGURI リサーチャー(企業専属研究職))

東京大学大学院情報学環客員研究員。慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程修了。実践研究方法論が専門家。現在はコンサルティングファームに内在する実践知の形式知化やナレッジマネジメントに関する研究活動に従事。電子情報通信学会HCGシンポジウム2020にて「学生優秀インタラクティブ発表賞」、電子情報通信学会メディアエクスペリエンス・バーチャル環境基礎研究会にて「MVE賞」を受賞。

小田裕和(株式会社MIMIGURI デザインストラテジスト/リサーチャー)

千葉工業大学工学部デザイン科学科卒。千葉工業大学大学院工学研究科工学専攻博士課程修了。博士(工学)。デザインにまつわる知を起点に、新たな価値を創り出すための方法論や、そのための教育や組織のあり方について研究を行っている。特定の領域の専門知よりも、横断的な複合知を扱う必要があるようなプロジェクトを得意とし、事業開発から組織開発まで、幅広い案件のコンサルテーション、ファシリテーションを担当する。主な著書に『リサーチ・ドリブン・イノベーション-「問い」を起点にアイデアを探究する』(共著・翔泳社)がある。

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