創造につながる”良い誤読”とはなにか?|CULTIBASE Radio #77

創造につながる”良い誤読”とはなにか?|CULTIBASE Radio #77

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CULTIBASE Radioは、これからの時代の「人」と「組織」のマネジメントの実践論を探究していく番組です。株式会社MIMIGURIの共同代表、安斎勇樹とミナベトモミが、パーソナリティを務めます。今回のテーマは「誤読」です。

「創造につながる”良い誤読”とはなにか?」の概要

「読解力」と「誤読力」をテーマに、知の探究と創造性の関係について議論が展開されました。ミナベ、人文系の知の蓄積を正しく理解するために読解力は極めて重要であると述べ、自身の経験から読解に努めた結果、仕事力や潮流を理解する力が向上したことを共有しました。一方で、筆者の意図とは異なるが、理念を自分の言葉で解釈し直したり、新たな創造性や発見を生み出したりする「良い誤読」の存在にも着目しました。

安斎は、誤読には「浅い誤読」と「良い誤読」があり、後者は徹底した読解努力の先に生まれる“エラーとしての誤読”であると説明。「良い誤読」は、真摯に読解に努めた先の「エラー」であると定義し、本や論を深く理解しようとした上で、その内容を触発剤として著者が意図しなかった新たなストーリーや別解釈を生み出す創造的な営みであると説明しました。例えば、自身の著書を読んだ読者が、逆に「軍隊型マネジメントを極めたくなった」という解釈は、創造的な誤読といえると述べました。

二人は、読解力と誤読力はバランスが重要であり、良い誤読は「リスペクトを持って読解に努める」姿勢が前提にあり、その努力の末に生まれる飛躍であることから、「いい読解なくして、いい誤読はない」という共通見解を提示。読解力を高めるためには、著者に直接質問をぶつける対話の場を持つことが有効であると語って議論を締めくくりました。

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