アブダクティブな発想を導くデザイナーの「癖」とは?|CULTIBASE Radio|Design #5
アブダクティブな発想を導くデザイナーの「癖」とは?|CULTIBASE Radio|Design #5
/約18分
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CULTIBASE Radioは、人やチームの創造性を高める知見を音声でお届けします。 CULTIBASE Radio デザインの5回目では、株式会社 MIMIGURIの小田裕和と瀧知惠美が、「アブダクティブな発想を導くデザイナーの「癖」とは?」をテーマにディスカッションしました。

  • アブダクションシリーズ第三弾の今回は、「デザイナーはなぜスケッチを描くのか」という問いから始めたい。
  • ものの形を正確に描くレンダリングスケッチに対して、一見雑に描いているようにしか見えない「サムネイルスケッチ」。しかし、実はそれこそが、デザイナーのアブダクションに重要な役割を果たしているのではないだろうか。
  • サムネイルスケッチは、決して無思考で行うのではない。「ここをこうしてみたら、どうなるんだろう?」と探りながら描くことが、新しい仮説の発見につながるのだ。そして、そのような発見は、描いて初めて可能になるものである。
  • デザイナーが働く環境をのぞいてみると、「面」が印象的なことが多い。大きなホワイトボードでアイデアをスケッチしていたり、オンラインツールmiroに全体像を記録していたりと、「面を作る」ことが大切にされている。
  • 情報の取得源や個人の癖によって、デザイナー1人1人に最適な「面の作り方」は様々。ぜひ、後述のイベントやTwitterにて、みなさんの工夫を教えてください。
  • 【お知らせ】5月15日(土) 10:00-11:30には、デザインラジオにて3回にわたって取り上げてきた「アブダクション」をテーマに、CULTIBASE Lab会員限定イベントを開催します。ぜひご参加ください!

出演者

瀧 知惠美
瀧 知惠美

多摩美術大学情報デザイン学科卒業。東京藝術大学デザイン科修士課程修了。多摩美術大学、東海大学非常勤講師。ヤフー株式会社にて複数サービスのUXデザインを担当した後、UXの社内普及のためワークショップ型の研修やUX導入から組織浸透までの実務支援を主導。UX実践を成果へ結びつけるため、チームづくりのためのふり返りの対話の場づくりの実践および研究を行う。MIMIGURIでは、UXデザイン・サービスデザインをはじめとする事業開発を中心に担当。よりよいユーザー体験につながるモノ・コトを生み出すために、つくり手の体験も重要と考え、事業開発と組織開発の組み合わせ方を実践と研究の両軸を重視しながら探究している。

小田 裕和
小田 裕和

千葉工業大学工学部デザイン科学科卒。千葉工業大学大学院工学研究科工学専攻博士課程修了。博士(工学)。デザインにまつわる知を起点に、新たな価値を創り出すための方法論や、そのための教育や組織のあり方について研究を行っている。特定の領域の専門知よりも、横断的な複合知を扱う必要があるようなプロジェクトを得意とし、事業開発から組織開発まで、幅広い案件のコンサルテーション、ファシリテーションを担当する。主な著書に『リサーチ・ドリブン・イノベーション-「問い」を起点にアイデアを探究する』(共著・翔泳社)がある。