好奇心をチームで育むには?|CULTIBASE Radio|Facilitation #45
好奇心をチームで育むには?|CULTIBASE Radio|Facilitation #45
/約23分
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CULTIBASE Radioは、人やチームの創造性を高める知見を音声でお届けします。 CULTIBASE Radio Failitationの45回目では、株式会社MIMIGURIのDesign Strategist / Researcherである小田裕和と同社のDirector/Facilitatorである田幡祐斤が、『好奇心をチームで育むには?』をテーマにディスカッションしました。

『好奇心をチームで育むには?』の概要

  • 昨年12/24(土)に開催した「好奇心を科学する:個と組織の「探索力」を育む理論」では、好奇心というものがアカデミアでどう議論されているかが紹介されたが、今回はファシリテーション観点で好奇心について探求する。
  • MIMIGURIでは常日頃、個人の衝動や根っこにある価値観を大事にしておりそれらを対話を通して引き出すことに注力しているが、一方でかなり胆力のいる営為であると田幡は語る。
  • しかし自分の好奇心に着目する、他者の好奇心を察知する、等好奇心に着目することである種の軽やかさが生じるのではないかと提起した。
  • とはいえ、自分自身が何に好奇心を持っているかをメタ認知するのは難しい。不意に浮かぶ些細な疑問をスルーせず自分はこれに好奇心を持っていると気づくには、個人で内省するだけではなく一緒に好奇心を探究するという姿勢が要なのではないかとの話に至った。
  • さらに、最近自分が好奇心を持ったことを複数人でお互い開示し合う(例えば今週いいねしたツイートの開示など)ことによって関係性の質が変化することもあるのではないかと田幡は語る。
  • 続いて、好奇心と切り離せない「わからなさ」に話題は移る。マネージャーが、メンバーそれぞれの衝動や好奇心を引き出したり分かち合おうとする際、当然ながら他人同士なのでわからなさも生じる。
  • 松本人志のわからないことを笑いに変える手法を例に取り、わからなさをネガティブに捉えるのではなく、わからなさへの反応を上手に行うことで関係性構築に繋がると小田は語り、わからなさを楽しみながら向き合うことも大事だと結論づけた。

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出演者

小田 裕和
小田 裕和

千葉工業大学工学部デザイン科学科卒。千葉工業大学大学院工学研究科工学専攻博士課程修了。博士(工学)。デザインにまつわる知を起点に、新たな価値を創り出すための方法論や、そのための教育や組織のあり方について研究を行っている。特定の領域の専門知よりも、横断的な複合知を扱う必要があるようなプロジェクトを得意とし、事業開発から組織開発まで、幅広い案件のコンサルテーション、ファシリテーションを担当する。主な著書に『リサーチ・ドリブン・イノベーション-「問い」を起点にアイデアを探究する』(共著・翔泳社)がある。