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漫画とアニメで鍛える組織学習の観察眼|CULTIBASE Radio|Management #63

漫画とアニメで鍛える組織学習の観察眼|CULTIBASE Radio|Management #63

/約16分
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CULTIBASE Radioは、人やチームの創造性を高める知見を音声でお届けします。 CULTIBASE Radio マネジメントの63回目では、CULTIBASE編集長であり株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEOの安斎勇樹と、同じく株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEOのミナベトモミが、「漫画とアニメで鍛える組織学習の観察眼」をテーマにディスカッションしました。

  • 学習の研究者である安斎が、今回のラジオで主張したいのは「学習理論を知っておくと、さまざまな人間の学習がわかるようになる」ということだ。
  • 学びのあり方は多様だ。例えば、学習は必ずしも行動変化のことではないが、[学習=行動変化]という学習理論しか知らないと、他の人のそれ以外の学習プロセスやポテンシャルを見逃してしまうことになる。
  • しかし、学習理論は種類が多く、知るのも慣れるのも難しい。そこで安斎がトレーニングとして有用だと考えているのが「映画、漫画をみること」だ。
  • 多くの物語では、主要な登場人物の成長が描かれる。そして、それがどのような学習のプロセスで描かれているかは、作品によって大きく異なるのだ。例えば『スラムダンク』では、桜木花道がバスケットボールのコミュニティに参加する過程で、素人というアイデンティティから、最後には「バスケットマン」という自認を持つようになる。これは学習科学では「正統的周辺参加論」という考え方にあたる。
  • 他にも、ミナベのお気に入りのアニメ『Re:ゼロから始める異世界生活』では、死んだら過去に戻って生き返るというタイムループを経て、“ダメダメ”な主人公が成長していく過程が描かれる。この場合、前半にはテクニカルな点を主眼としたコルブの「経験学習モデル」、後半には「本質的諸相への気づき」を促すとされるコルトハーヘンの学習モデルが当てはまると考えられる。
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出演者

株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEO

東京大学大学院 情報学環 客員研究員

1985年生まれ。東京都出身。私立武蔵高校、東京大学工学部卒業、東京大学大学院学際情報学府博士課程修了。博士(学際情報学)。株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEO/東京大学大学院 情報学環 客員研究員。

企業経営と研究活動を往復しながら、人と組織の可能性を活かした新しい経営・マネジメント論を探究している。主な著書に『問いのデザイン』、『問いかけの作法』、『パラドックス思考』、『リサーチ・ドリブン・イノベーション』、『ワークショップデザイン論』『チームレジリエンス』などがある。

X(Twitter)noteVoicyhttps://lit.link/YukiAnzai

株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEO

早稲田大学卒業後、家電メーカー勤務を経て独立。現在は、MIMIGURIが提唱するCCM(Creative Cultivation Model)の理論開発を基盤に、大企業からメガベンチャーまで様々な多角化企業における、経営・組織変革の専門家として自社経営とコンサルティングにおいて実践を進めている。

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