組織のポテンシャルを活かす「ルール」のデザイン|CULTIBASE Radio|Management #64

組織のポテンシャルを活かす「ルール」のデザイン|CULTIBASE Radio|Management #64

2021.08.02/21

CULTIBASE Radio
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CULTIBASE Radioは、人やチームの創造性を高める知見を音声でお届けします。 CULTIBASE Radio マネジメントの64回目では、CULTIBASE編集長であり株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEOの安斎勇樹と、同じく株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEOのミナベトモミが、「組織のポテンシャルを活かす「ルール」のデザイン」をテーマにディスカッションしました。 

  • この度、『法のデザイン −創造性とイノベーションは法によって加速する』などの著者である水野祐さんに、顧問弁護士についていただくことになったMIMIGURI。現在開催中の、水野さんがディレクターを務める「ルール?展」(21_21 DESIGN SIGHTにて、2021年7月〜11月開催)では、ルールを主題に、さまざまな仕掛けが散りばめられた内容になっている。
  • 「ワークショップでもルールが重要」と言う安斎。ルールには、むしろ人の創造性を刺激したり、行動を誘起したりする可能性が秘められている。では、組織デザインにおいてルールはどのような役割を担うのだろうか?
  • ミナベは「ルールには向きがある」と言う。上司のフィードバックを例にとろう。上司が「なんでそれをやったの?」と“やったこと”に対してフィードバックをすると部下は“やらなかったこと”に意識が向くし、逆に“やらなかったこと”に対してフィードバックをすると“やったこと”に意識が向く。同様の作用がルールにもある。
  • また、前提として、組織はメンバーにとって安心して前に進めるためにあるものだ。同様に、ルールも「ルールがあるから攻めたことができる」ような存在であることが望ましい。
  • では、ルールはどう作ればいいのか。大切な観点は、ルールが「組織内にどういう人がいるか」という点に大きく依存するということだ。したがって、自分を律して行動することができる人が多い組織の場合、性善説に基づいてルールを作らないこともありえる。
  • また、ルールは「刺激/促進する役割」も担う。現在、MIMIGURIにはライフステージの変化が激しいミドルシニア人材が多く、周囲のサポートが必要だ。しかし、特に自律型の組織では「自分のことは自分でなんとかする」という文化のために、窓口を設けたとしても相談が起こりづらいという問題がある。
  • そこで、ミナベが人事と試みているのが、ライフステージを洗い出し、各ステージに合った制度を細かく設計することだ。制度(ルール)があれば、相談が起こりづらい状況でも、申請によって周囲が申請者のライフステージを認知し、相談の機会を設けることができる。
  • ただ、忘れてはならないのは、ルールにもやはり対話がセットだということだ。ルールだけで解決しようとするのではなく、ルールを媒介として対話をすることが重要である。

【お知らせ】8月14日(土) 10:00-11:30には、水野祐さんをゲストに迎え、LIVEイベント「職場の創造性を高めるルールのデザイン」を開催いたします。ご参加には会員登録が必要ですが、現在CULTIBASE Labでは初月無料トライアルを実施しております。ぜひこの機会にご入会ください。

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