2021年に注目したい、人とチームの創造性を高めるための5つのキーワード

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約42分

事業をつくる

#創造性
#問い
#組織学習
安斎 勇樹
安斎 勇樹
東南 裕美
東南 裕美

あけましておめでとうございます。『CULTIBASE』は2020年夏にリリースして以降、人とチームの創造性を高めるためのナレッジを配信してきました。

『CULTIBASE』をご覧いただいているみなさんも、2020年は新型コロナウイルス感染症の影響もあり、様々な変化を余儀なくされるなど、まさに激動の1年だったと言えるのではないでしょうか。

そんな2020年を終え、迎えた2021年。気持ち新たに、チームや組織の創造性に向き合い、ファシリテーションやマネジメントのスキルを研いでいくためにはどのような視点が欠かせないのでしょうか。

本動画では、新年のご挨拶も兼ねて、『CULTIBASE』編集長の安斎と副編集長の東南が、「2021年に注目したい、人とチームの創造性を高めるための5つのキーワード」をご紹介します。
※本動画は、2021年1月2日にYoutubeでライブ配信した内容となります。

キーワード①問いの日常化

書籍『問いのデザイン』は「ハレとケ」でいうと、「ハレ」で、非日常の中での問い直しについて解説している。

しかし、日々の思考やコミュニケーションでは、ミクロな問いが存在しており、その問いの質を変えていく・日常の中での問いのデザインを鍛えていくことで、非日常への「問いのデザイン」に生きてくる。問いの力を日常で発揮できるようなナレッジを体系化していきたい。

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キーワード②ハイブリッドな場作り

「ハイブリッドな場作り」とは、オンラインとオフラインの両立・共存・使い分け

2020年は価値観が大きく揺さぶられた。衛生観も変化した。一例として、コロナ禍になって、男性の公衆トイレの石鹸の消費量が増加したらしい。

2021年は一時の感情で揺さぶられずに、オンラインとオフラインを使い分けていきたい。

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キーワード③探究

ビジネスパーソンにとっての生涯学習が民主化し、限定性がなくなった。誰でも安く良いものが手に入る。

ビジネスパーソンにとっての生涯学習を考える上で、ファッション業界で起こった民主化の流れが参考になるのではないか。安価な服が増え、限定性がなくなった一方、「被り」の問題が発生する。学習も同様に、誰でも安価で同じ内容が手に入ると、次に試行錯誤するのは「自分らしさ」「オリジナリティ」。

勉強法のメソッドが「個性」「アイデンティティ」と結びつき、差別化することが必要では。ビジネスパーソンにとっての「探究」がキーワードになる。

自分の探究テーマを設定し、自分にとっての探究をすることが、戦略的に重要になるだろう。

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キーワード④組織学習

「組織学習」は2020年から探究してきて、CULTIBASE内部でもモデルを試行錯誤しながら考えてきた

組織学習は実践共同体と一緒に考えることで企業の両利きの経営(「深化」と「探索」)推進に寄与するのではないか

個人の学習の集積としての「組織学習」に対する理論ニーズは高まる可能性が高い

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キーワード⑤遊びのデザイン

2021年こそ「遊びのデザイン」が注目キーワードになるのではないか。

不謹慎ながら、2020年も遊んだ1年だったかもしれない。コロナにより変化が迫られる中で、「リモートワークをこういう風にやってみよう」といったミクロな遊びを繰り返していた。

2020年は「不要不急が大事」ということも実感した。2021年は、「変わらなくてはいけないから変わる」のではなく、「何かを変えてみる」「試しにやってみる」「見方を変えるとこう見える」といったことを内発的にやっていくことが必要ではないか。

組織やチームを「遊び」でどう変えていくか。「探索」とも相性のいい概念。

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出演者

安斎 勇樹
安斎 勇樹

株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEO

東京大学大学院 情報学環 特任助教

1985年生まれ。東京都出身。私立武蔵高校、東京大学工学部卒業、東京大学大学院学際情報学府博士課程修了。博士(学際情報学)。株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEO/東京大学 特任助教授。

企業経営と研究活動を往復しながら、人と組織の可能性を活かした新しい経営・マネジメント論を探究している。主な著書に『問いのデザイン:創造的対話のファシリテーション』、『問いかけの作法:チームの魅力と才能を引き出す技術』、『パラドックス思考 ─ 矛盾に満ちた世界で最適な問題解決をはかる』、『リサーチ・ドリブン・イノベーション』、『ワークショップデザイン論』などがある。

https://twitter.com/YukiAnzai

http://yukianzai.com/

東南 裕美
東南 裕美

リサーチャー / ファシリテーター

立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科博士前期課程修了。立教大学大学院経営学研究科博士後期課程在籍。人と組織の学習・変容に興味を持ち、組織開発が集団の創造性発揮をもたらすプロセスについて研究を行っている。共著に『M&A後の組織・職場づくり入門:「人と組織」にフォーカスした企業合併をいかに進めるか』がある。