※対話に関する実践的な方法論は、ラーニングパス「対話の技法論」にまとめています。ぜひ今回のシリーズとセットでご視聴ください。
組織開発や人材育成の現場において、「対話」の重要性がかつてなく注目されています。心理的安全性、多様性、共創......さまざまなキーワードとともに、対話は組織内コミュニケーションにおける「身につけておくべき姿勢」として語られることが増えてきています。
しかし、その一方で、スキルやテクニックを表層的になぞるだけの実践が増え、「多様さを認めながらも合意形成しなければならないプレッシャー」や、「”わかり合えない"他者とそれでも接し続けること」に対してしんどさを抱えている人も少なくありません。
Q. 対話とは、本当に「わかり合う」ためのものなのか?
Q. そもそも、対話とは本来的にどのような営みだったのか?
そうした問いを出発点に、これまでCULTIBASEでは、古瀬正也さんによる連載「対話観をめぐる旅」を通じて、20世紀の偉大な思想家たち─ボーム、バフチン、ブーバー、フレイレ、アーレント──の対話観を紐解き、対話という営みの本質を照らす思想を取り上げてきました。

連載「対話観を巡る旅」
本番組では、これらの思想家の知見を手がかりにしながら、現代の私たちが日々他者との関係性の中で直面する、複雑な問題への向き合い方について語り合います。
初回のテーマは「自分の言葉って、あるの?」。対話について、自身の本心や経験に根ざした言葉や語りを発することが重要だとされいます。しかしながら、他者と関わり、影響を受け続ける私たちにとって、何が「自分の言葉」で、何がそうではないのかは、実はあいまいです。関係性の中で自分自身の中にいつの間にか存在し、「自分の言葉」を形成していく「他者」との向き合い方について語り合いました。
【こんな方にオススメ】
- 組織の中で対話を実践しているが、限界や違和感を感じている方
- 対話を”手法”ではなく、”哲学”や”営み”、”在り方”として捉え直したい組織開発、人材開発担当者
- 複雑で正解のない関係性の課題と向き合うリーダー・マネージャー
- 20世紀の対話を巡る思想や哲学について理解を深めたい思索的なビジネスパーソン