デザインプロセスにおいて“小さな試行錯誤”が持つ力|CULTIBASE Radio|Design #8
デザインプロセスにおいて“小さな試行錯誤”が持つ力|CULTIBASE Radio|Design #8
/約22分
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CULTIBASE Radioは、人やチームの創造性を高める知見を音声でお届けします。 CULTIBASE Radio デザインの8回目では、株式会社 MIMIGURIの瀧知惠美と濱脇賢一が、東海大学の富田誠さんを交えて「デザインプロセスにおいて“小さな試行錯誤”が持つ力」をテーマにディスカッションしました。

  • 今回のデザインラジオは、先日行われたCULTBIASE Labのイベント『CIリニューアルの実践知-組織の内外に価値が伝わる仕組みと戦略』に登壇したMIMIGURIの濱脇、そしてゲストとして東海大学の富田さんを交えてお届けする。
  • コンサルティングを専門とする濱脇。CIリニューアルで大切にしているのは「視覚的に見えるアウトプットだけではなく、それを生み出すプロセス・背景となる事業戦略・関わった人たちの思いなどを、包括的に変数として組み込む」ことだと言う。
  • また、大きな意思決定をする際には、それに最初から取り掛かるのではなく、小さい意思決定を事前に用意しておくことも重要だ。意思決定の場が、関係者にとって思いをぶつけられるものになっているだろうか、などということが確かめられる。
  • 時にはメンバーから「何をしてるかわからない」と言われるほど、プロジェクトとは直接関係がないトピックにもヒアリングを欠かさない濱脇。しかし、このヒアリングを通して背景となる事業・組織戦略を把握し、さらに副次的に関係者と小さい意思決定を積み重ねているのだという。
  • CIリニューアルにもデザインにも共通するのは、大量かつ多様な情報を解釈しかたちに落とし込む柔軟性が必要とされる点だ。そして、そのような柔軟性・工夫は、こちらの記事でも挙げられているように「予期せぬ状況に直面した際の『驚き』」がトリガーとなる。
  • 「驚き」に開かれながら、知的好奇心をもって組織を様々な切り口から観察しようとすること。これがCIリニューアルにおいて、重要なポイントなのである。

出演者

濱脇 賢一
濱脇 賢一

筑波大学理工学数学類卒。大学在学中よりコンサルタントとして独立し、創業支援や事業計画の立案、広告戦略立案や地域ブランディングに従事する。また、長期でのBPRによる業務改善、中期での経営企画部・営業部へのハンズオンコンサルティングも経験。2018年より前身であるDONGURIに入社。現在、MIMIGURIにおけるコンサルティング事業の事業長を務め、経営コンサルティングや組織デザイン・ブランド戦略の策定などのプロジェクトオーナーも努め、幅広く企業・組織・事業の成長に伴走する。

瀧 知惠美
瀧 知惠美

多摩美術大学情報デザイン学科卒業。東京藝術大学デザイン科修士課程修了。多摩美術大学、東海大学非常勤講師。ヤフー株式会社にて複数サービスのUXデザインを担当した後、UXの社内普及のためワークショップ型の研修やUX導入から組織浸透までの実務支援を主導。UX実践を成果へ結びつけるため、チームづくりのためのふり返りの対話の場づくりの実践および研究を行う。MIMIGURIでは、UXデザイン・サービスデザインをはじめとする事業開発を中心に担当。よりよいユーザー体験につながるモノ・コトを生み出すために、つくり手の体験も重要と考え、事業開発と組織開発の組み合わせ方を実践と研究の両軸を重視しながら探究している。