CULTIBASE Radioは、人やチームの創造性を高める知見を音声でお届けします。 CULTIBASE Radio デザインの7回目では、株式会社MIMIGURIの瀧知惠美と吉野拓人、遠藤雅俊が、「CULTIBASE開発の事例から考える、デザインシステムの捉え方」をテーマにディスカッションしました。
- 今回のラジオでは「デザインシステム」について、CULTIBASEの開発に携わった3人で考えていく。
- そもそも、デザインシステムとは何だろうか?その意味は人によって異なり、例えば遠藤にとっては「ユーザーに一貫性のある体験・印象を提供する仕組み」、吉野にとっては「素早く現場で意思決定を行えるようにするなど、組織開発的意義をもったもの」、そして瀧にとっては「サービスという1つの生態系を構成し、ともに変化するもの」だという。
- まだリリースしたばかりであるため作り込んでいるわけではないが、CULTIBASEもデザインシステムとして、開発段階ではUI設計よりもブランドガイドラインに力を入れるなど、優先順位はつけていた。
- CULTIBASEの場合、1つ1つのコンテンツが魅力的であることを重視しているが、そのなかでも特に、世界観を反映したサムネイルであることを大切にしている。
- とはいえ、サムネイルについてもデザインの全てを決め切っているわけではない。むしろ、CULTIBASEが運営者自身にとっての実験の場でもあれるように、ベースとなる配色・ストーリーは明確にしつつもそれ以外は各デザイナーに委ねているのだという。
- 「デザインシステムは、作り手とユーザー、どちらを大切にすべきか」という問いがあるが、これらは二項対立的関係であるわけではない。サービスとして継続的に価値を提供し続けるためには、運営側にとっての使いやすさも、ユーザーにとっての価値の高さも、どちらも大事なのである。