アートで組織を「触発」することの魅力とまなざし|CULTIBASE Radio| Facilitation #22
アートで組織を「触発」することの魅力とまなざし|CULTIBASE Radio| Facilitation #22
/約20分
Apple PodcastsSpotifyYouTube

CULTIBASE Radioは、人やチームの創造性を高める知見を音声でお届けします。 CULTIBASE Radioファシリテーションの22回目では、株式会社MIMIGURIのFacilitatorである渡邉貴大と、同社のFacilitator/Art Educatorである臼井隆志が、「アートで組織を『触発』することの魅力とまなざし」をテーマにディスカッションしました。(後編はこちら

  • MIMIGIRIでファシリテーターのひとりとして活躍する臼井。アーティストや子どもの創造性を組織づくりに活かす取り組みを長年続けてきた臼井は、その経験を活かすかたちで、現在も組織ファシリテーションに関する実践と探究を重ねている。
  • アーティストや子どもに創造性を組織/事業づくりに活かしていくための方針や方法は多様にあり得るものの、あまりにずれていると事業としてのまとまりを欠いてしまうし、逆にまとまりすぎてしまうと、場としての面白さが削がれてしまう。こうした中で、属人性に頼るのではなく、チームでバリューを共有しスキルを学びあうプロセスを楽しめる組織的な土台があることがまず重要であり、、臼井は組織ファシリテーションの観点から、そのアプローチを探究している。
  • 臼井はアーティストと組織との繋がりやコラボレーションのデザインにやりがいや楽しさを感じる自身の活動のスタンスについて、「キュレーター」的だと語る。普段接することのないアートと組織を結びあわせ、言葉では表現しきれない領域の組織開発や事業開発に生かしている。
  • 臼井が自身をファシリテーターだと自覚したのはどんな瞬間だったのだろうか。臼井はその問いについて、アートキュレーター的な視点で、人と人を繋いだり、活動と社会的意義を繋いだりしながら、その活動に人を巻きこんでいけることに面白さを感じていると臼井は述べる。また、それはファシリテーションについて同じことが言えるのだという。
  • 臼井の取り組みは、ある意味、アーティストと自称していない人のアーティスト性を、キュレーションすることで開放することにも繋がるのではないかと渡邉は指摘する。その指摘について臼井は、明確に「アーティスト性」とは言いがたくとも、誰しもに「思考の癖」は存在し、その「思考の癖」に対してよさを見出し、新たな表現に繋がるような提案ができたときにファシリテーターとしての喜びを感じるのだと、臼井語る。

CULTIBASE Radioは、SpotifyApple podcastYouTubeなどでも配信中!最新情報を見逃さないよう、ぜひお好きなメディアをフォロー/チャンネル登録してみてください!

【関連コンテンツ 】

今回のゲスト臼井と、ラジオ内で出てきた耳子が登壇するライブイベント「個人の“らしさ”が共生する組織をいかにつくるか? -『常識を考え直すワークショップ』の事例から考える」のアーカイブ動画が公開中です。CULTIBASE Lab会員限定となりますが、現在10日間の無料キャンペーンも実施中です。関心のある方はぜひこの機会に入会をご検討ください。

個人の“らしさ”が共生する組織をいかにつくるか? -「常識を考え直すワークショップ」の事例から考える

個人の“らしさ”が共生する組織をいかにつくるか? -「常識を考え直すワークショップ」の事例から考える

出演者

渡邉 貴大
渡邉 貴大

ファシリテーター

早稲田大学商学部卒業。規模/業態の異なる複数の組織において、人事やコンサルタントとして業務に従事。チェンジ・エージェントとして組織変革のファシリテーションを実践してきた。MIMIGURIでは個人と組織が自らの「story writer」となり、自分や自分たちの物語を紡ぐ機会を演出する組織・事業開発、イノベーションプロジェクトのPMとファシリテーションを担当している。

臼井 隆志
臼井 隆志

学生時代から現代美術家や劇作家らと協同し、幼児から中高生、大人までが関わるアートプロジェクトのプロデュース、ファシリテーションを担ってきた。MIMIGURIでは主にワークショップを通じた組織文化開発や人材育成の教材開発を担当している。