ファシリテーションは「人事」にどう活きるか?|CULTIBASE Radio|Facilitation #6
ファシリテーションは「人事」にどう活きるか?|CULTIBASE Radio|Facilitation #6
/約16分
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CULTIBASE Radioは、人やチームの創造性を高める知見を音声でお届けします。 CULTIBASE Radio ファシリテーションの6回目では、株式会社MIMIGURIの和泉裕之と渡邉貴大が、「ファシリテーションは「人事」にどう活きるか?」をテーマにディスカッションしました。

  • 最近、クライアントワークを担うファシリテーターから組織開発をメインとした人事へと社内キャリアチェンジをした和泉。人事の仕事のなかで、ファシリテーターの経験はどのように活きているのだろうか?
  • 組織開発以外にも、人事の仕事はたくさんあるが「ファシリテーターのコアスキルは全て活きている」という。もともとファシリテーションとは“場”を対象にしたスキルだが、その“場”がワークショップから組織全体へと拡張されるような感覚だ。
  • 人事は、ただHOWを実行することよりも、各部署を巻き込むことが重要だ。ワークショップデザインの根幹をなす考え方に、ジョン・デューイの「つくることで学ぶ」というものがある。組織レベルの経験学習、つまり「組織みんなで学ぶために、組織みんなでつくっていく」というサイクルを回していくことが大切になる。
  • 人事では、自分の直属の上司や他のマネージャーと頻繁に議論していかなければいけないという、当事者性の高さがある。これはクライアントワークのファシリテーターと大きく違う点であり、人事の仕事の難しさでもある。
  • 一方で、メンバーの関心や人間関係を把握した上で、「直接的ではないが、ボトムアップ的に効いてくるようなつなげ方」ができるのは人事ならではの面白さだ。他にも、どこまでやっても「もっとよくできるね」という意識をメンバーと分かち合え、実行に移し続けることができる“終着点のなさ”も醍醐味の1つである。

出演者

和泉 裕之
和泉 裕之

日本赤十字看護大学卒業。在学時から「対話(dialogue)」という物事への意味付けに着目したコミュニケーション手法に関心を持ち、ワールドカフェやOSTなどの対話の場作りを多数実践。卒業後はフリーランスファシリテーターとして4年間の武者修行を経験した後、株式会社ミミクリデザインの立ち上げに参画。少人数〜数万人規模の組織にて、組織理念のデザインや浸透(自分ごと化)を対話型ワークショップで支援するコンサルティング業務に従事。現在は専任の組織人事として社内の組織開発/人材育成を担当している。

渡邉 貴大
渡邉 貴大

ファシリテーター

早稲田大学商学部卒業。規模/業態の異なる複数の組織において、人事やコンサルタントとして業務に従事。チェンジ・エージェントとして組織変革のファシリテーションを実践してきた。MIMIGURIでは個人と組織が自らの「story writer」となり、自分や自分たちの物語を紡ぐ機会を演出する組織・事業開発、イノベーションプロジェクトのPMとファシリテーションを担当している。