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創造性を育むファシリテーターの関わり方|CULTIBASE Radio|Facilitation #5

創造性を育むファシリテーターの関わり方|CULTIBASE Radio|Facilitation #5

/約19分
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CULTIBASE Radioは、人やチームの創造性を高める知見を音声でお届けします。 CULTIBASE Radio ファシリテーションの5回目では、株式会社MIMIGURIの和泉裕之と夏川真里奈が、「創造性を育むファシリテーターの関わり方」をテーマにディスカッションしました。

  • 先日、CULTIBASE LabにてLIVE EVENT『創造性を育むファシリテーション:他者を理解し、受け入れる土壌をつくる理論と技法』(アーカイブ動画は有料会員のみ視聴可能です)に登壇した夏川。ファシリテーションには様々な切り口があるが、専門の創造性教育をバックグラウンドに「そもそも創造性とは何か」という切り口から深掘りをする内容だった。
  • チクセントミハイによると、創造性には“大文字の創造性”と“小文字の創造性”とがあると言う。前者は「社会にインパクトを与えるもの(イノベーションに近いもの)」であり、後者は「その人個人にとっての価値の創造」という意味合いである。
  • この両面から考えると、創造性は個人の問題であると同時に、関係性の問題でもあると言える。「クリエイティブな人がジョインしても、それが評価される土壌がなく力が発揮されない」という事例は多いのではないだろうか?
  • 夏川は、「前提として、人はもともと誰しもが創造的だ」と言う。それが発揮できないのは、変化、失敗、評価、見られることなどへのいろいろな恐れがあるからだ。自然発生する創造性を、自分自身で“検閲”してしまっている。
  • 創造性は逸脱性とも強い関連があるが、まず何よりも「ここでは何をやっても大丈夫なんだ」と思える場所を作ることが、他者の創造性を引き出す大切な一歩となる。
  • また、ある研究では「自分が創造的な人間だと思っているかどうか」が、創造性の有無を判断する基準になり得るという。もし、あなたが「自分は創造的ではない」と思っているのだとしたら、それは過去にそう思わされた経験があったはずだ。まず、自分自身がクリエイティブである、ということをまず認めてあげられることが、自分の創造性を引き出す一歩目となる。
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出演者

幼少の頃より、特殊な創造性教育を受けて育つ。東京学芸大学教育学部初等教育教員養成課程美術選修卒。東京学芸大学大学院教育学研究科修了。研究領域は主体性・創造性教育。幼・小・中(美術)・高(美術・工芸)の教員免許を保有し、アートエデュケーターとして、芸術教育を通した創造力を育むワークショップの実践を多数行う。「創造性の土壌を耕す」ことを軸に、教育者、研究者、表現者を往還させたアートグラフィーな働き方を探究している。

日本赤十字看護大学卒業。在学時より対話やワークショップに関心を持ち、看護師・保健師の国家資格を取得後、フリーランスのファシリテーターとして独立。病院や薬局でチームビルディング・コミュニティデザインを目的とした場づくりに従事。2017年からMIMIGURIの前身である株式会社Mimicry Designの立ち上げに参画し、コンサルティング事業部マネージャーとして組織開発・人材開発プロジェクトに従事。現在は組織人事部とプロダクト事業部を兼務し、全社と事業部の組織開発を担当。

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