他人のスキルを盗むコツ|CULTIBASE Radio|Management #19
他人のスキルを盗むコツ|CULTIBASE Radio|Management #19
/約13分
Apple PodcastsSpotifyYouTube

CULTIBASE Radioは、人やチームの創造性を高める知見を音声でお届けします。 CULTIBASE Radio マネジメントの19回目では、CULTIBASE編集長の安斎勇樹と株式会社MIMIGURI Co-CEOのミナベトモミが、「他人のスキルを盗むコツ」をテーマにディスカッションしました。

  • 皆さんの周りにも「学習能力がめちゃくちゃ高い人」っていないでしょうか。そのタイプにはいろいろあるけども、今日は「他人の能力を盗み取るスキルが高いタイプ」について話してみたい。
  • ミナベは、そんなタイプの1人。彼は前提として、「思考プロセスは基本的に全部エミュレーション(模倣、模擬的動作のこと)できるはずだと思っている」と言う。
  • 能力値の高い人の思考プロセスはたいてい言語化されていないために、はじめは飛躍しすぎていて真似できないように見えるが、丁寧に細分化していくと意外とエミュレーションできるもの。
  • 注意点は2つ。1つは、特に新しい分野に挑戦する際に「これは、こういうものだろう」というバイアスを持っていないか、意識的になること。もう1つは、途中でどうしても「俺は自分のやり方で…」と考えたくなってしまうところを堪え、完全にトレースしようとすることである。
  • すると、そのうち模倣対象の60%くらいまで到達する。それ以上を補完しようとしているうちに、成果物としては完全にエミュレーションできるようになる、というプロセスを踏むのだ。
  • また、能力値が高い人は、表層的なTIPSをただ横並べにして使っているわけではない。身振り手振りなど表層的なものを真似しつつも、思考プロセスの裏にある「構造」を見出すようにつとめることが重要となる。

出演者

ミナベ トモミ
ミナベ トモミ

株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEO

早稲田大学卒業後、家電メーカー勤務を経て独立。現在は、MIMIGURIが提唱するCCM(Creative Cultivation Model)の理論開発を基盤に、大企業からメガベンチャーまで様々な多角化企業における、経営・組織変革の専門家として自社経営とコンサルティングにおいて実践を進めている。
https://x.com/tomomiminabe
https://note.com/tomomina/

安斎 勇樹
安斎 勇樹

株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEO

東京大学大学院 情報学環 客員研究員

1985年生まれ。東京都出身。私立武蔵高校、東京大学工学部卒業、東京大学大学院学際情報学府博士課程修了。博士(学際情報学)。株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEO/東京大学 特任助教授。

企業経営と研究活動を往復しながら、人と組織の可能性を活かした新しい経営・マネジメント論を探究している。主な著書に『問いのデザイン』、『問いかけの作法』、『パラドックス思考』、『リサーチ・ドリブン・イノベーション』、『ワークショップデザイン論』『チームレジリエンス』などがある。

https://x.com/YukiAnzai
https://note.com/yuki_anzai
https://voicy.jp/channel/4331
http://yukianzai.com/