トップダウンでもボトムアップでもない現代組織ファシリテーション論|CULTIBASE Radio|Management #35
トップダウンでもボトムアップでもない現代組織ファシリテーション論|CULTIBASE Radio|Management #35
/約13分
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CULTIBASE Radioは、人やチームの創造性を高める知見を音声でお届けします。 CULTIBASE Radio マネジメントの35回目では、CULTIBASE編集長の安斎勇樹と株式会社MIMIGURI Co-CEOのミナベトモミが、「トップダウンでもボトムアップでもない現代組織ファシリテーション論」をテーマにディスカッションしました。

  • 組織開発は歴史的にボトムアップの役割を担ってきた。しかし、ここで疑問なのは、昔は「トップダウンな経営、ボトムアップな組織開発」だったとはいえ、その役割分担は現代でも成り立つものなのだろうか?ということだ。
  • 経営やプロダクト開発においては、それぞれ野中郁次郎先生の「ミドルアップダウン」や「アジャイル型」などトップダウンとボトムアップの往復がナレッジ化されているが、組織開発においては試行錯誤しているのが現状。
  • 「Creative Cultivation Model (通称CCM) 」では、トップダウンとかボトムアップなどの考え方はむしろどうでもよく、幹(組織レイヤー)と根っこ(個人レイヤー)に血が通っている状態を作ることが大事だと説明している。
  • たとえ今実がなっていた(=何かしらの成果が出ていた)としても「あの枝枯れてるんだよな」「根が脆くなっている」というような問題があると、数年のうちに悪化する。ここをつなぎ合わせていく役割を果たすのが、組織ファシリテーションだ。
  • 経営者、チーム、個人など、組織について考えると主語がたくさん出てくる。しかし、どれか1つのパロメーターだけではなく、全員の衝動を大切にしながら血を通わせることが大事なのだろう。

出演者

安斎 勇樹
安斎 勇樹

株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEO

東京大学大学院 情報学環 客員研究員

1985年生まれ。東京都出身。私立武蔵高校、東京大学工学部卒業、東京大学大学院学際情報学府博士課程修了。博士(学際情報学)。株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEO/東京大学 特任助教授。

企業経営と研究活動を往復しながら、人と組織の可能性を活かした新しい経営・マネジメント論を探究している。主な著書に『問いのデザイン』、『問いかけの作法』、『パラドックス思考』、『リサーチ・ドリブン・イノベーション』、『ワークショップデザイン論』『チームレジリエンス』などがある。

https://x.com/YukiAnzai
https://note.com/yuki_anzai
https://voicy.jp/channel/4331
http://yukianzai.com/

ミナベ トモミ
ミナベ トモミ

株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEO

早稲田大学卒業後、家電メーカー勤務を経て独立。現在は、MIMIGURIが提唱するCCM(Creative Cultivation Model)の理論開発を基盤に、大企業からメガベンチャーまで様々な多角化企業における、経営・組織変革の専門家として自社経営とコンサルティングにおいて実践を進めている。
https://x.com/tomomiminabe
https://note.com/tomomina/