覚醒を焦るな!健全な成長と育成のペースとは?|CULTIBASE Radio|Management #57
覚醒を焦るな!健全な成長と育成のペースとは?|CULTIBASE Radio|Management #57
/約20分
Apple PodcastsSpotifyYouTube

CULTIBASE Radioは、人やチームの創造性を高める知見を音声でお届けします。 CULTIBASE Radio マネジメントの57回目では、CULTIBASE編集長であり株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEOの安斎勇樹と、同じく株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEOのミナベトモミが、「覚醒を焦るな!健全な成長と育成のペースとは?」をテーマにディスカッションしました。

  • これまで2回連続で『人材の覚醒』シリーズでは 、「覚醒とは一体何で、どう引き起こせるのか」ということを確認してきた。一方で、覚醒は、頻繁には起こせないし、頻繁に起こすことを目的にすべきものでもない。実際のところ、「覚醒」はどのような頻度で起きるものだと思っていればいいのだろうか?
  • 以前取り上げた「SECIモデル」や「アジャイル型開発」を考えると気づくのが、いずれも個々人が暗黙知を貯めることがスタート地点となっているということだ。そして、ミナベ曰く「経験上、暗黙知は3ヶ月くらいで形成される」という。
  • アジャイルでは、1サイクルを1~2週間で回していくが、毎サイクルで「目的から考え直してみよう」と前提を壊そうとする必要はない。むしろ、個々人が目の前の技術を数%向上させようとする「シングルループ学習」があってこそ、「ダブルループ学習」の循環が生まれる。目の前のHOWを地道に磨きつつ、一方でそれだけに閉じないことが重要なのだ。
  • 覚醒には、ふつう3〜5年、長い人では10年程度かかるものだ。育成を担当する人もそれを理解し、中長期視点で環境を用意したり機会提供を行う必要がある。この視点がないと「ひたすら崖から落とす」だけの人材育成になってしまいかねないからだ。
  • まれに、同時にダブルループ学習を行うことができ、毎日のように大きく変化する人がいるが、そのような人の割合は非常に小さい。ほとんどの人は、ダブルループ学習の2つのサイクルをキャリアを通して交互に行う。組織の仕組みは、後者のような人にフォーカスを当て、3~5年で覚醒するような設計であるほうが望ましいと言える。

出演者

ミナベ トモミ
ミナベ トモミ

株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEO

早稲田大学第一文学部 ロシア語ロシア文化専修卒。広告ディレクター&デザイナー、家電メーカーPM&GUIデザイナーを経て、デザインファーム株式会社DONGURIを創業。その後に株式会社ミミクリデザインと経営統合し、株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEOに就任。デザインキャリアを土台にしながら、組織/経営コンサルティング領域を専門とし、主にTech系メガ/ミドルベンチャーの構造設計・制度開発を手がける。特に人数規模500名超えのフェーズにおける、経営執行分離・マトリックス型の構造設計と、それらを駆動させるHR制度運用を用いた、経営アジリティを高める方法論が得意。

安斎 勇樹
安斎 勇樹

株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEO

東京大学大学院 情報学環 特任助教

1985年生まれ。東京都出身。私立武蔵高校、東京大学工学部卒業、東京大学大学院学際情報学府博士課程修了。博士(学際情報学)。株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEO/東京大学 特任助教授。

企業経営と研究活動を往復しながら、人と組織の可能性を活かした新しい経営・マネジメント論を探究している。主な著書に『問いのデザイン:創造的対話のファシリテーション』、『問いかけの作法:チームの魅力と才能を引き出す技術』、『パラドックス思考 ─ 矛盾に満ちた世界で最適な問題解決をはかる』、『リサーチ・ドリブン・イノベーション』、『ワークショップデザイン論』などがある。

https://twitter.com/YukiAnzai

http://yukianzai.com/

組織をつくる

#人材育成
#アジャイル
ミナベ トモミ
ミナベ トモミ
安斎 勇樹
安斎 勇樹