困難とストレスを乗り越える「レジリエンス」を高めるコツ|CULTIBASE Radio|Management #58
困難とストレスを乗り越える「レジリエンス」を高めるコツ|CULTIBASE Radio|Management #58
/約26分
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CULTIBASE Radioは、人やチームの創造性を高める知見を音声でお届けします。 CULTIBASE Radio マネジメントの58回目では、CULTIBASE編集長であり株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEOの安斎勇樹と、同じく株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEOのミナベトモミが、「困難とストレスを乗り越える「レジリエンス」を高めるコツ」をテーマにディスカッションしました。

  • 今回のテーマは、これまでと少し目線を変えて「レジリエンス」。心理的安全性と関連する概念で、さまざまなレベルの困難やストレスから回復する能力を指す。CULTIBASEでも連載を行っているホットトピックである。
  • 実は、ストレングスファインダーでも「適応性」が最下位と、繊細なミナベ。経営をやっているといろんなことが起きるものだが、「レジリエントな状態を保つための3つのルーティンがある」という。
  • ①早寝早起き:睡眠時間がいつも通りであっても、疲労度によっては足りない場合がある。そんなときには、いつも以上に深い眠りを1.5時間以上とること、運動をすることを心がける。
  • ②就寝準備:布団に入る前の1時間で漫画を読むなど、「何も考えない」時間を作ることでいつも以上に就寝環境を整える。
  • ③認知齟齬・認知バイアスの解消:私たちの脳には分からないことは不安に感じる性質があるが、そもそも「分からない」という認知には、実は(1)情報が多すぎて混乱している場合と、(2)情報が少なすぎて状況が把握できていない場合の2通りがある。そのため、前者であれば情報整理に、後者であればサーベイに時間をとる。
  • また、そもそもパフォーマンスが悪いことに気がつけないといけないので、定期的なリフレクションは怠らないことが重要だ。ミナベは寝る前に自身の体の状態や心の状態について振り返るようにしているのだという。
  • レジリエンスには、短期的な“はね返し”と長期的な“あしらい”という、2つの種類があるように思われる。重要なのは、今直面している困難にどちらで対処すべきか判断し、それに応じて思考サイクルを変えることだ。短期的なものであれば毎日の記録・解釈・判断が重要となるが、長期的なものに対してはむしろ「寝かせる」「考えない」ということが効果的となることもある

【お知らせ】

2021年6月26日(土) 10:00〜11:30には「レジリエンスの科学:創造的に困難を乗り越える4つの戦略」と題し、レジリエンスについてより体系的に考える会員限定イベントを開催いたします。会員ではない方も、現在初月無料キャンペーン中ですので、ぜひこの際のご入会をご検討ください。

レジリエンスの科学:創造的に困難を乗り越える4つの戦略

レジリエンスの科学:創造的に困難を乗り越える4つの戦略

出演者

安斎 勇樹
安斎 勇樹

株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEO

東京大学大学院 情報学環 客員研究員

1985年生まれ。東京都出身。私立武蔵高校、東京大学工学部卒業、東京大学大学院学際情報学府博士課程修了。博士(学際情報学)。株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEO/東京大学 特任助教授。

企業経営と研究活動を往復しながら、人と組織の可能性を活かした新しい経営・マネジメント論を探究している。主な著書に『問いのデザイン』、『問いかけの作法』、『パラドックス思考』、『リサーチ・ドリブン・イノベーション』、『ワークショップデザイン論』『チームレジリエンス』などがある。

https://x.com/YukiAnzai
https://note.com/yuki_anzai
https://voicy.jp/channel/4331
http://yukianzai.com/

ミナベ トモミ
ミナベ トモミ

株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEO

早稲田大学卒業後、家電メーカー勤務を経て独立。現在は、MIMIGURIが提唱するCCM(Creative Cultivation Model)の理論開発を基盤に、大企業からメガベンチャーまで様々な多角化企業における、経営・組織変革の専門家として自社経営とコンサルティングにおいて実践を進めている。
https://x.com/tomomiminabe
https://note.com/tomomina/