新たに始まるシリーズ『社会を動かす「コミュニティ」のデザイン』。初回のゲストは、スターバックスコーヒージャパン立ち上げプロジェクト責任者の梅本龍夫さん。「共通善はデザインできるのか?」という問いを軸に、スターバックスの理念と実践を紐解きます。
1996年の日本上陸時、スターバックスが掲げたのは「ピープルビジネス」という考え方。
「Starbucks is not a coffee business serving people. Starbucks is a people business serving coffee.」
この言葉が示すのは、スターバックスが「人を媒介にしたコーヒーのビジネス」ではなく、「コーヒーを媒介にした人のビジネス」であるということ。「来た時よりも帰る時の方が少し気分が上がる」。そんな体験をつくることが、ブランドの核心にあります。
さらに梅本さんは、共通善の裏にある「共通悪」を意識することの重要性を説きます。多様性を阻む無意識の偏り、続けるべきでない慣習、倫理的に正しくない行動。それらを「やらない」と決め、明示することこそ、真の変革の第一歩になると説きます。
異なる価値観や制度、評価軸をもつ組織同士が、摩擦を恐れずに対話を重ね、価値創造のサイクルを同期させていく試みは、どのようにデザインされたのでしょうか。
【こんな方におすすめ】
- 組織を超えた協働や共創プロジェクトを推進するリーダー
- 企業・行政・学校・NPOの連携を設計する立場の方
- 社会的事業を構想し、倫理や共通善を基盤に動きたい実践者
- 「越境リーダーシップ」や「ピープルビジネス」の思想に関心をもつ方
CULTIBASEはこれまで、企業の組織開発や人材育成の知見をもとに、組織内に潜むナレッジを掘り起こし、理論と実践を架橋してきました。そして今期、本シリーズ『社会を動かす「コミュニティ」のデザイン』を通して、新たな知見を探究していきます。
チャプター
00:00:35 シリーズ:社会を動かすコミュニティのデザインの紹介
00:09:30 登壇者紹介
00:10:52 スターバックスのコミュニティ性
00:13:51 話題提供「共通善はデザインできるか?〜スターバックスにおけるサードプレイスの実践から考える」



