変化に気づき、楽しむ人の「リフレクション」の用法|CULTIBASE Radio|Design #23
変化に気づき、楽しむ人の「リフレクション」の用法|CULTIBASE Radio|Design #23
/約19分
Apple PodcastsSpotifyYouTube

CULTIBASE Radioは、人やチームの創造性を高める知見を音声でお届けします。CULTIBASE Radio Designの23回目では、株式会社MIMIGURIのExperience Designer / Reflection Researcherの瀧知惠美と、同社のDesign Strategist / Researcherである小田裕和が、「変化に気づき、楽しむ人の「リフレクション」の用法」というテーマでディスカッションしました。

『変化に気づき、楽しむ人の「リフレクション」の用法』の概要

  • 冒頭ではまず、2022年12/17(土)に開催した「チーム・リフレクションの実践知: 不確実性の中でプロジェクトを前へ進める学びの方法論」のイベントを振り返りチームでのリフレクションについて瀧が説明した。
  • チームリフレクションは4つに分類できるが、中でもプロジェクトチームプロジェクトを進めていく際に活用できるのが「リフレクションⅠ:情報の対称性を保つチームリフレクション 」と「リフレクションⅡ:前提を見直すチームリフレクション」である。リフレクションⅠは、プロジェクトの日常の中にリフレクションを取り入れ前提のズレがないか確認することで、前提のズレを察知したらリフレクションⅡで前提を見直すことがプロジェクト推進につながると瀧は語った。
  • 実際この分類を行った後でリフレクションをやった気づきとして、瀧は4つあるリフレクションにおいても実際やるとグラデーションがあり、リフレクションⅡを目的としていても、ⅠやⅢのリフレクションにまたがることもあるため厳格に分けすぎないことが大事なのではないかと指摘した。
  • 小田は「リフレクションは反省会ではない」というのが大事な指摘だと述べ、ついついネガティブな部分に目が行きがちだが自分たちの良い部分も気づけるのがリフレクションの性質だと語った。しかし、それが自分たちのアイデンティティの強固や囚われにつながるのではないかと問題提起し、良さを良さとして見るだけではなく良さを超えた先に何かないのだろうかというのは意識すべきだと瀧は述べた。
  • 続いて、リフレクションを日常の営みに組み込むことにより、ルーティンとなり形骸化してしまうおそれについて話題は移った。一方で、イチローのようにルーティンを取り入れることで感覚を研ぎ澄ますこともできるといい、リフレクションのルーティンが立ち止まり感覚を研ぎ澄ますこともできるのではないかと結論づけた。

CULTIBASE Radioは、SpotifyApple podcastYouTubeなどでも配信中!最新情報を見逃さないよう、ぜひお好きなメディアをフォロー/チャンネル登録してみてください!

『変化に気づき、楽しむ人の「リフレクション」の用法』の関連コンテンツ

チーム・リフレクションの実践知: 不確実性の中でプロジェクトを前へ進める学びの方法

チーム・リフレクションの実践知: 不確実性の中でプロジェクトを前へ進める学びの方法

リフレクション概論:暗黙知を解きほぐす理論と技法

リフレクション概論:暗黙知を解きほぐす理論と技法

出演者

瀧 知惠美
瀧 知惠美

多摩美術大学情報デザイン学科卒業。東京藝術大学デザイン科修士課程修了。多摩美術大学、東海大学非常勤講師。ヤフー株式会社にて複数サービスのUXデザインを担当した後、UXの社内普及のためワークショップ型の研修やUX導入から組織浸透までの実務支援を主導。UX実践を成果へ結びつけるため、チームづくりのためのふり返りの対話の場づくりの実践および研究を行う。MIMIGURIでは、UXデザイン・サービスデザインをはじめとする事業開発を中心に担当。よりよいユーザー体験につながるモノ・コトを生み出すために、つくり手の体験も重要と考え、事業開発と組織開発の組み合わせ方を実践と研究の両軸を重視しながら探究している。