チーム・リフレクションの実践知: 不確実性の中でプロジェクトを前へ進める学びの方法

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約90分

職場をつくる

#チーム
#リフレクション
瀧 知惠美
瀧 知惠美

12/17(土)に開催した「チーム・リフレクションの実践知: 不確実性の中でプロジェクトを前へ進める学びの方法論」のアーカイブ動画です。先日開催したイベント「リフレクション概論:暗黙知を解きほぐす理論と技法」では、個人が経験によって獲得する暗黙知を形式知として活かすための方法論について深堀りしました。本イベントでは、リフレクションの主体をチームまで押し広げたチームリフレクションの全体像を紹介します。集団でのふり返りの理論と実践について前半は講義形式で、後半はディスカッション形式で学びました。

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「チーム・リフレクションの実践知: 不確実性の中でプロジェクトを前へ進める学びの方法論」のチャプター

00:11 CULTIBASE Labの紹介
13:18 瀧の経歴および連載記事
15:49 おさらい:リフレクションとは
20:07 チームリフレクションの導入
28:22 リフレクションの4つの分類体系
29:19 リフレクションⅠ:情報の対称性を保つチームリフレクション
32:24 リフレクションⅡ:前提を見直すチームリフレクション
36:02 リフレクションⅢ:チームの暗黙知を表出化するチームリフレクション
38:47 リフレクションⅣ:アイデンティティが変容するチームリフレクション
42:12 リフレクションの期間と深さ
46:14 瀧 x 根本のディスカッション
53:40 リフレクションⅠの実践事例
1:03:47 リフレクションⅡの実践事例
1:13:44 まとめ プロジェクト中に実施するリフレクション
1:19:39 パネルディスカッション「チームリフレクションが自然に行われるチームづくりのポイントは?」

「チーム・リフレクションの実践知: 不確実性の中でプロジェクトを前へ進める学びの方法論」のポイント

リフレクションは、「自分が経験した出来事について、その場の状況に埋め込まれた本質を見出し、以後の行動をより良くしていくこと」と定義される。経験から学びを得る行為であり、日本語では、「ふり返り」「省察」と訳されることが多い。

変化の激しい現代において、私たちは前例のない状況にも適応し、新たな経験から学び続けなければならない。こうした状況においては、個人・チーム・組織それぞれが、リフレクションによる経験学習に取り組み、暗黙知を形式知として形づくりながら、成長していく必要がある。

今回は特に「チームリフレクション」をテーマに、プロジェクトチームでリフレクションをどのように活用したらよいかについて考える。

チームリフレクションとは、チームの状態をより良く保ちプロジェクトを前進させ個人・チーム・組織の成長も促進させていく学習の方法論と定義される。

瀧は、チームリフレクションは、リフレクションの深さと学習として見据える期間によって4つに分類されると指摘する。

・リフレクションⅠ:情報の対称性を保つチームリフレクション
・リフレクションⅡ:前提を見直すチームリフレクション
・リフレクションⅢ:チームの暗黙知を表出化するチームリフレクション
・リフレクションⅣ:アイデンティティが変容するチームリフレクション

今回は特に、リフレクションⅠとリフレクションⅡにフォーカスし、実践知を共有した。

「リフレクションⅠ:情報の対称性を保つチームリフレクション 」に関して、プロジェクトを安定して推進するにはプロジェクトの日常の中にリフレクションを取り入れることが重要だと述べる。

たとえばPJ全体の定例の後に、メンバーの認識を開示し必要に応じて問題解消のアクションを取るための場として社内振り返りを意図的に取ることが有効だ。

「リフレクションⅡ:前提を見直すチームリフレクション」に関して、プロジェクトに関する前提(コト志向)とメンバーに関する前提(ヒト志向)それぞれで前提がずれやすいという

たとえばプロジェクトを進めていくうちに方向性に違和感を感じるメンバーが出てきたり、コンセプトの認識のズレがでることで感情論になってしまうケースがある。そこで、前提のズレをリフレクションⅠで察知し、定例MTGのアジェンダを変更する、定例MTGとは別の時間で対話の場を設けることが必要だと言う。

まとめとして、日常の中にリフレクションⅠ(情報の対称性を保つチームリフレクション)を埋め込み、前提のズレを察知し、タイミングを見極めてリフレクションⅡ(前提を見直すチームリフレクション)を取り入れることがプロジェクトを推進する際に大事だと結論づけた。

また、「チームリフレクションが自然に行われるチームづくりのポイントは?」という問いに対して、気になっていることを場に出すことは意外とハードルが高いので、感情を直接問うのではなく自然に開示しやすいような場づくりが大切だと語った。

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出演者

瀧 知惠美
瀧 知惠美

多摩美術大学情報デザイン学科卒業。東京藝術大学デザイン科修士課程修了。多摩美術大学、東海大学非常勤講師。ヤフー株式会社にて複数サービスのUXデザインを担当した後、UXの社内普及のためワークショップ型の研修やUX導入から組織浸透までの実務支援を主導。UX実践を成果へ結びつけるため、チームづくりのためのふり返りの対話の場づくりの実践および研究を行う。MIMIGURIでは、UXデザイン・サービスデザインをはじめとする事業開発を中心に担当。よりよいユーザー体験につながるモノ・コトを生み出すために、つくり手の体験も重要と考え、事業開発と組織開発の組み合わせ方を実践と研究の両軸を重視しながら探究している。