チームの相互理解を深める「体験作文」の方法とポイント|CULTIBASE Radio|Facilitation #38
チームの相互理解を深める「体験作文」の方法とポイント|CULTIBASE Radio|Facilitation #38
/約22分
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『チームの相互理解を深める「体験作文」の方法とポイント』の概要

CULTIBASE Radioは、人やチームの創造性を高める知見を音声でお届けします。 CULTIBASE Radio Failitationの38回目では、株式会社MIMIGURIのFacilitator/Art educatorである臼井隆志と同社のExperience Designer / Reflection Researcherである瀧知惠美が、『チームの相互理解を深める「体験作文」の方法とポイント』をテーマにディスカッションしました。

  • 前回、北野諒さん(大阪成蹊短期大学 幼児教育学科 講師)をゲストに迎え、人の「癖」や「術(すべ)」について考える中で、それらをチームや組織で開いていくための方法として瀧が先日のイベント「リフレクション概論」で紹介した「体験作文」が鍵になるのではないかと語る臼井。今回はそうした「体験作文」について紐解いていく。
  • 体験作文とは、文字通り自身の経験した出来事について、自分の内面の感情も含めて一人称視点で書き記していく方法である。もともと瀧が大学院に通っていた時の指導教官である須永剛司教授がさまざまな研究プロジェクトで用いていたものであり、瀧はプロジェクトにおける振り返りなど普段の業務の中で学習を促すための取り組みとして活用している。
  • 体験作文では、ただ書くだけではなく、書いた内容を他の人に読んでもらったり、朗読したりしながら、チームで共有することが重要視されている。他の人のまなざしを理解し、それをもとにさらに対話を重ねていくことで、出来事に対する気づきをチーム内で深めていくことが可能となる。
  • 「作文」というと尻込みしてしまう人も多いが、文字数や語彙の豊富さなどは気にせず、率直に感じたことを自分の言葉で書くことが大切である。最初は思い出せる範囲で印象的だった出来事とそれに対する思ったことを書き出してみて、見直しながら順番を整えるといったやり方だと進めやすいが、基本的に形式は自由である。こうした体験作文の方法については、瀧が先日公開したnote記事でも詳細に語られている
  • 体験作文を書く中で事実と自身の記憶との間で食い違いが発生することもあるが、どんなふうに食い違っているのかを考えてみることで、より深い省察に繋げていくこともできると瀧は語る。

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『チームの相互理解を深める「体験作文」の方法とポイント』の関連コンテンツ

今回の内容と関連するイベントのアーカイブ動画は下記にて公開中です。CULTIBASE Lab会員限定となりますが、現在10日間の無料キャンペーンも実施中です。このコンテンツだけ視聴して退会する形でも大丈夫ですので、関心のある方はぜひこの機会に入会をご検討ください。

組織の他者といかに出会うか:批評から創造を生むファシリテーションの術(すべ) 

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リフレクション概論:暗黙知を解きほぐす理論と技法

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出演者

瀧 知惠美
瀧 知惠美

多摩美術大学情報デザイン学科卒業。東京藝術大学デザイン科修士課程修了。多摩美術大学、東海大学非常勤講師。ヤフー株式会社にて複数サービスのUXデザインを担当した後、UXの社内普及のためワークショップ型の研修やUX導入から組織浸透までの実務支援を主導。UX実践を成果へ結びつけるため、チームづくりのためのふり返りの対話の場づくりの実践および研究を行う。MIMIGURIでは、UXデザイン・サービスデザインをはじめとする事業開発を中心に担当。よりよいユーザー体験につながるモノ・コトを生み出すために、つくり手の体験も重要と考え、事業開発と組織開発の組み合わせ方を実践と研究の両軸を重視しながら探究している。