なぜ他人のキャリアは「凄そう」に見えるのか|CULTIBASE Radio|Management #86
なぜ他人のキャリアは「凄そう」に見えるのか|CULTIBASE Radio|Management #86
/約22分
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CULTIBASE Radioは、人やチームの創造性を高める知見を音声でお届けします。 CULTIBASE Radio マネジメントの86回目では、CULTIBASE編集長であり株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEOの安斎勇樹と、同じく株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEOのミナベトモミが、「なぜ他人のキャリアは『凄そう』に見えるのか」をテーマにディスカッションしました。

  • エグゼクティブ層などが登壇する際に語られるキャリアは、基本的に順風満帆であったかのように「綺麗」に語られることが多い。結果的に聞き手はそのキャリアを「凄そう」と感じてしまいがちである。
  • しかし、キャリアというものは、ある程度は偶発的な出来事や細かいピポッドの繰り返しによって形成されることも多い。実際、登壇時には「綺麗なキャリア」を語っていたエグゼクティブ層に、飲み会などで当時の話を深堀りすると、想定外の出来事の連続で、決して上手くいってばかりではなかったという話がよく聞かれる。
  • キャリアは作ろうとして作れるものではない。想定外や試行錯誤によって積み上げた体験を資産とし、組み合わせ、後から振り返って意味づけすることによって、物語として“出来上がる”ものである。
  • まだ自分にキャリアの意味が見出せていない中では、そうした編集された物語を聞いて焦ったり、気圧されてしまうこともあるかもしれないが、思い切ってその物語の裏側や当時の葛藤を聞いてみると、意外な一面に触れられて急速に関係性が深まることがある。
  • 当初思い描いたものとは違うキャリアに突入しても、不安を感じながらまずはがむしゃらに取り組んでみる。その結果得られた体験的な学習によって、資産が積み上がっていく。一見「凄そう」な経歴を持つエグゼクティブ層も、多くはそのようにキャリアを構築してきたのである。

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エグゼクティブ・ファシリテーションとは何か?:不確実性と向き合う経営チームのつくり方

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出演者

安斎 勇樹
安斎 勇樹

株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEO

東京大学大学院 情報学環 客員研究員

1985年生まれ。東京都出身。私立武蔵高校、東京大学工学部卒業、東京大学大学院学際情報学府博士課程修了。博士(学際情報学)。株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEO/東京大学 特任助教授。

企業経営と研究活動を往復しながら、人と組織の可能性を活かした新しい経営・マネジメント論を探究している。主な著書に『問いのデザイン』、『問いかけの作法』、『パラドックス思考』、『リサーチ・ドリブン・イノベーション』、『ワークショップデザイン論』『チームレジリエンス』などがある。

https://x.com/YukiAnzai
https://note.com/yuki_anzai
https://voicy.jp/channel/4331
http://yukianzai.com/

ミナベ トモミ
ミナベ トモミ

株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEO

早稲田大学卒業後、家電メーカー勤務を経て独立。現在は、MIMIGURIが提唱するCCM(Creative Cultivation Model)の理論開発を基盤に、大企業からメガベンチャーまで様々な多角化企業における、経営・組織変革の専門家として自社経営とコンサルティングにおいて実践を進めている。
https://x.com/tomomiminabe
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安斎 勇樹
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ミナベ トモミ
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