エグゼクティブ・ファシリテーションとは何か?:不確実性と向き合う経営チームのつくり方

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約101分

1/22(土)に開催された『エグゼクティブ・ファシリテーションとは何か?:不確実性と向き合う経営チームのつくり方』のアーカイブ動画です。不確実性の高い現代において、組織が進むべき方向を定め、共に歩むために何ができるのか。理念開発・浸透の企業事例を扱いながら、経営チームを対象としたファシリテーションの方法論を探究しました。

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チャプター
00:11 登壇者/本日のテーマ紹介・チェックイン
10:19 エグゼクティブ・ファシリテーション/経営チームとは何か?
18:13 エグゼクティブ・ファシリテーションが直面する不確実性とは?
33:50 エグゼクティブ・ファシリテーションの事例
58:17 エグゼクティブ・ファシリテーションの基本方針
1:04:05 エグゼクティブ・ファシリテーションの具体的な活動
1:30:47 今後のイベントのお知らせ/アフタートーク

今週のポイント
・経営陣の発達を支えながら、経営チームのパフォーマンスを向上させる「エグゼクティブ・ファシリテーション」。経営チームが互いを理解しながら、不確実性に向き合えるようになることを目的とする。
・人には、不確実性に対する回避本能がある。特に自分の処理力を上回るようなものには、人は不安に押しつぶされてリーダーシップを発揮することができなくなってしまう。特に、経営者は逃げることができないため、バランスを崩しやすい。
・バランスが崩れた経営者に起きるのが「鎧をつける」という状態だ。「誰も理解してくれないから、自分でやるしかない」「何度も指摘してるのにあいつらはダメだ」「自分が強くあらねばならない」といった心情がそれにあたる。
・この状態は、経営者が発達過程で通過する道である。特に創業期には、このような鎧をつけることがよい試行錯誤につながることが多い。大切なのは、経営陣がチームとして動くべき組織規模になった時に、この鎧を剥げることだ。
・とはいえ、経営者は誰しも鎧を剥ごうとして失敗をしている。そのため、まずは「鎧を剥いでも大丈夫だ」ということを理解してもらう必要がある。エグゼクティブ・ファシリテーションのプロセスを「1on1・コーチング」から始めるのもそのためだ。まずは信頼を獲得し、自身の自己認識を高めてもらうことが重要となる。

今後予測不可能性が増大する時代を迎える中で、常に5年後・10年語を見据えることが求められるエグゼクティブ層においても「対話」の重要性が高まっています。

しかし、不確実性が高い状況に置かれた経営メンバーが、その不安や役職を担うことの責任感から、過度に「鎧」を着込んでしまうケースも少なくありません。「強くあらねばならない」「自信を持ってなければならない」と思い込んでしまっているメンバーと豊かな対話を実現するために、どのようなアプローチがありうるのでしょうか?

今回のイベントでは、このような経営チームを対象としたファシリテーションを「エグゼクティブ・ファシリテーション」と暫定的に定義し、その輪郭を明確にすることを目的に開催されました。理念浸透プロジェクトを切り口に、これからの組織の方向性を定めるための対話の場をいかにつくったのかを紐解きながら、その知見を深堀りしています。また、今回主な対象は経営層としていますが、上司/部下間を始めとした、異なる職階の人々が対話的なコミュニケーションを行う中で有用な知見が多数語られています。関心のある方はぜひご覧ください!

出演者

ミナベ トモミ
ミナベ トモミ

株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEO

早稲田大学卒業後、家電メーカー勤務を経て独立。現在は、MIMIGURIが提唱するCCM(Creative Cultivation Model)の理論開発を基盤に、大企業からメガベンチャーまで様々な多角化企業における、経営・組織変革の専門家として自社経営とコンサルティングにおいて実践を進めている。
https://x.com/tomomiminabe
https://note.com/tomomina/

渡邉 貴大
渡邉 貴大

ファシリテーター

早稲田大学商学部卒業。規模/業態の異なる複数の組織において、人事やコンサルタントとして業務に従事。チェンジ・エージェントとして組織変革のファシリテーションを実践してきた。MIMIGURIでは個人と組織が自らの「story writer」となり、自分や自分たちの物語を紡ぐ機会を演出する組織・事業開発、イノベーションプロジェクトのPMとファシリテーションを担当している。

矢口 泰介
矢口 泰介

株式会社MIMIGURI