期初の「目標設定」のバッドパターンと処方箋|CULTIBASE Radio|Management #87
期初の「目標設定」のバッドパターンと処方箋|CULTIBASE Radio|Management #87
/約21分
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CULTIBASE Radioは、人やチームの創造性を高める知見を音声でお届けします。 CULTIBASE Radio マネジメントの87回目では、CULTIBASE編集長であり株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEOの安斎勇樹と、同じく株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEOのミナベトモミが、「期初の『目標設定』のバッドパターンと処方箋」をテーマにディスカッションしました。

  • 目標設定のシーズンになると、振り返り/評価/次の目標設定のミーティングや1on1などが多く入り、予定が埋まる状況がよく発生する。その状況が3ヶ月に1回のペースでくる場合、事業の成果に繋げたり、個々人の発達ができたりする状況をつくることはできるのだろうか。
  • よくある目標設定のバッドパターンは、マネージャーのビジョンや事業の認識が曖昧で、目標が曖昧なままボトムアップで目標設定をしようとする場合である。一方で、逆にマネージャーが人や組織の状態を考慮せず、トップダウンで理想的な目標設定をする場合も、バッドパターンとして存在する。
  • いい目標設定は、事業・組織・人など様々な状況を加味して、個人のポテンシャルや組織のポテンシャルを発揮できるものである。しかし、4半期に1回という目標設定の短い時間だと、上記をやりきるのは難しい。チームケイパビリティや個人の発達段階を理解したうえで適切な目標を組み立てる必要がある。
  • 期待値をお互いの理解できる言葉で言語化し、すり合わせる必要がある。ここには3つの段階がある。1段階目は、取り組むべきHowの明確化、2段階目は、Howによって個人がどのように変容するかの理解、3段階目は、それによるアイデンティティの拡張である。この過程を丁寧に相互理解していくことで、目標設定が機能する。

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出演者

ミナベ トモミ
ミナベ トモミ

株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEO

早稲田大学卒業後、家電メーカー勤務を経て独立。現在は、MIMIGURIが提唱するCCM(Creative Cultivation Model)の理論開発を基盤に、大企業からメガベンチャーまで様々な多角化企業における、経営・組織変革の専門家として自社経営とコンサルティングにおいて実践を進めている。
https://x.com/tomomiminabe
https://note.com/tomomina/

安斎 勇樹
安斎 勇樹

株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEO

東京大学大学院 情報学環 客員研究員

1985年生まれ。東京都出身。私立武蔵高校、東京大学工学部卒業、東京大学大学院学際情報学府博士課程修了。博士(学際情報学)。株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEO/東京大学 特任助教授。

企業経営と研究活動を往復しながら、人と組織の可能性を活かした新しい経営・マネジメント論を探究している。主な著書に『問いのデザイン』、『問いかけの作法』、『パラドックス思考』、『リサーチ・ドリブン・イノベーション』、『ワークショップデザイン論』『チームレジリエンス』などがある。

https://x.com/YukiAnzai
https://note.com/yuki_anzai
https://voicy.jp/channel/4331
http://yukianzai.com/

ミナベ トモミ
ミナベ トモミ
安斎 勇樹
安斎 勇樹