放置厳禁!? 組織の“定期メンテナンス“の重要性|CULTIBASE Radio|Management #111
放置厳禁!? 組織の“定期メンテナンス“の重要性|CULTIBASE Radio|Management #111
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「放置厳禁!? 組織の“定期メンテナンス“の重要性」の概要

CULTIBASE Radioは、人やチームの創造性を高める知見を音声でお届けします。CULTIBASE Radio マネジメントの111回目では、CULTIBASE編集長であり株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEOの安斎勇樹と、同じく株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEOのミナベトモミが、「放置厳禁!? 組織の“定期メンテナンス“の重要性」をテーマにディスカッションしました。

  • 前回まで組織デザインについて扱ってきた。今回は、デザインした組織の“定期メンテナンス”について扱っていく。組織は長く活動していると次第に”負債(補修すべき箇所)”が溜まっていくため、“定期メンテナンス”を行う必要があると、ミナベは言う。
  • 組織の基盤である人や、組織がさらされる外部環境は変化する。それに対応するべく、組織構造を見直し、組織の“定期メンテナンス”を行う必要性があるとミナベは語る。
  • 溜まりがちな”負債”の代表例として、定例会議が挙げられる。定例会議がうまくいっていない時、新たな分科会を増やそうとするケースがよく見られるが、重要なのは大元の定例会議を見直し、改善していくことなのだ、とミナベは言う。。
  • もう一つ、”負債”の存在に気がつく目安として、「定例会で行えばよいアジェンダを1on1でクローズドで扱い始める」があると言う。そこで成功体験を得ることで1on1を増やしてしまい、意思決定を1on1でしか行えず、メンバーが自律的ではない状態になってしまったり、情報の非対称性を生んでしまったりしてしまう。
  • 重要なのは組織が拡大しスモールチームが増えるに伴って中長期的な経営ロードマップに準じながら、メンバーそれぞれがスモールチームのあり方を自律的に最適化していけるような状態をつくることだとミナベは言う。
  • 組織規模が大きくなればなるほど、変数が増えて不確実性が高まる。その中で注意すべきなのが、事業ではなく個人の状態に目を向けたキャリア設計や成長支援が疎かになってしまいがちであり、それらについて話す1on1の時間を確保することも重要だとミナベは言う。
  • 経営者やマネージャーは3ヶ月ごとにリフレクションを行い、目的に対するリソースの投資や会議などの設計ができているかを見極めながら、細かい調整を施していくことが重要である。

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出演者

安斎 勇樹
安斎 勇樹

株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEO

東京大学大学院 情報学環 客員研究員

1985年生まれ。東京都出身。私立武蔵高校、東京大学工学部卒業、東京大学大学院学際情報学府博士課程修了。博士(学際情報学)。株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEO/東京大学 特任助教授。

企業経営と研究活動を往復しながら、人と組織の可能性を活かした新しい経営・マネジメント論を探究している。主な著書に『問いのデザイン』、『問いかけの作法』、『パラドックス思考』、『リサーチ・ドリブン・イノベーション』、『ワークショップデザイン論』『チームレジリエンス』などがある。

https://x.com/YukiAnzai
https://note.com/yuki_anzai
https://voicy.jp/channel/4331
http://yukianzai.com/

ミナベ トモミ
ミナベ トモミ

株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEO

早稲田大学卒業後、家電メーカー勤務を経て独立。現在は、MIMIGURIが提唱するCCM(Creative Cultivation Model)の理論開発を基盤に、大企業からメガベンチャーまで様々な多角化企業における、経営・組織変革の専門家として自社経営とコンサルティングにおいて実践を進めている。
https://x.com/tomomiminabe
https://note.com/tomomina/

安斎 勇樹
安斎 勇樹
ミナベ トモミ
ミナベ トモミ