2020年、投資対効果の高かった施策・工夫(組織デザイン編)|CULTIBASE Radio|Management #7
2020年、投資対効果の高かった施策・工夫(組織デザイン編)|CULTIBASE Radio|Management #7
/約13分
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CULTIBASE Radioは、人やチームの創造性を高める知見を音声でお届けします。 CULTIBASE Radio マネジメントの7回目では、CULTIBASE編集長の安斎勇樹と株式会社MIMIGURI Co-CEOのミナベトモミが、「2020年、投資対効果の高かった施策・工夫(組織デザイン編)」をディスカッションしました。

  • もうすぐ年末。まだ少し総括には早いかなと思いつつも、2020年を振り返ってみる。
  • 今年初めに業務提携をし、共同オフィスをオープンしたミミ&グリ。組織の形がまだまだ定まりきっていなかったタイミングでリモートワークが始まってしまい、自社の組織デザインに関して、ミクロなPDCAをたくさん回してきた1年だった。
  • ミナベが思う、投資対効果No.1施策はこの「CULTIBASE Radio」。CULTIBASE Radioはメンバーが結構聞いてくれており、結果的に、久しぶりに話すようなメンバーとも距離感近く接することができるなど、聞き手に親近感を与えられる媒体となっていた。
  • 「リモート環境で組織の一体感をどう生むか」は、世界的に多くの企業のテーマであった今年。特に「雑談が消えた」という問題はよく聞かれたものだが、それに対して「対話を増やす」ではなく、ミナベにとっては「(一方的な語りである)ポッドキャストを配信する」という手法が効果的だったと感じられているのは興味深い。
  • 安斎にとって印象深いのは、 CULTIBASE Labで配信するCULTIBASE記事の音声解説収録だった。最初は少人数で行っていた収録だったが、負担軽減のためにミミ&グリのいろんなメンバーに担当してもらえるような仕組みを導入したところ、期せずして、メンバーがお互いに考えていること・ナレッジをコスパよく共有できるようになった。
  • これらの施策に共通しているのが、自分主語で「私はこう思っています」というコミュニケーションパスが増えたという点だ。
  • リモート化によって同期型コミュニケーションの質が下がってしまったが、それを改善しようとするのではなく、むしろ非同期型コミュニケーションの質を上げることで、メンバーそれぞれのライフスタイルに合った形で共在感覚が生まれたり、情報共有がなされたりしていたのだろう。

出演者

安斎 勇樹
安斎 勇樹

株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEO

東京大学大学院 情報学環 客員研究員

1985年生まれ。東京都出身。私立武蔵高校、東京大学工学部卒業、東京大学大学院学際情報学府博士課程修了。博士(学際情報学)。株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEO/東京大学 特任助教授。

企業経営と研究活動を往復しながら、人と組織の可能性を活かした新しい経営・マネジメント論を探究している。主な著書に『問いのデザイン』、『問いかけの作法』、『パラドックス思考』、『リサーチ・ドリブン・イノベーション』、『ワークショップデザイン論』『チームレジリエンス』などがある。

https://x.com/YukiAnzai
https://note.com/yuki_anzai
https://voicy.jp/channel/4331
http://yukianzai.com/

ミナベ トモミ
ミナベ トモミ

株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEO

早稲田大学卒業後、家電メーカー勤務を経て独立。現在は、MIMIGURIが提唱するCCM(Creative Cultivation Model)の理論開発を基盤に、大企業からメガベンチャーまで様々な多角化企業における、経営・組織変革の専門家として自社経営とコンサルティングにおいて実践を進めている。
https://x.com/tomomiminabe
https://note.com/tomomina/