CULTIBASE Radioは、人やチームの創造性を高める知見を音声でお届けします。 CULTIBASE Radio マネジメントの73回目では、CULTIBASE編集長であり株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEOの安斎勇樹と、同じく株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEOのミナベトモミが、「大企業の経営層を支援する際に気をつけていること」をテーマにディスカッションしました。
- 最近、大きな企業から指名をいただき、経営陣を対象にファシリテーションをすることが多い安斎。多くの場合、経営会議に呼ばれることも多いと言うが、そのような目上かつ年上の人がたくさんいる場では、どうファシリテーションすればいいのだろうか?
- 実は「怯えている」という安斎。大企業の経営会議は、メンバー1人1人が巨大な看板を背負っており、独特の雰囲気があると言う。しかし、そんななかでも忘れてはいけないマインドセットが「同じ人間である」ということだ。
- 語られている責任・仕事・視座は全く異なるが、組織のサイズが数倍だとはいえ、その人個人の能力が数倍にまで高まるわけではない。大企業の経営陣であっても、1人の人間として抱えられる悩み・責任は、他の人たちと同じ構造を持つことが多いのだ。そして、「そう思えるようになるまで観察することが大事」と安斎は言う。
- 経営者は遠くから見ると「経営者」という生き物に見えがちだ。しかし、深いところまで話すと、「普通の人間であるし、この人も苦労しながら頑張って成果を出しているんだ」と思えるようになる。そうやって初めて対等にコミュニケーションできるようになる。
- とはいえ、言っていることが理解しきれないと辛いのも事実。大切なのは、経営者が読むような本を読んでみることだ。戦うためというより、「その武器、重くて使いづらいですよね」などと共感することができるために日々武器を研ぎ澄ませておくことが、経営陣を対象としたファシリテーションでは重要だ。