CULTIBASE Radioは、これからの時代の「人」と「組織」のマネジメントの実践論を探究していく番組です。株式会社MIMIGURIの共同代表、安斎勇樹とミナベトモミが、パーソナリティを務めます。今回のテーマは「上手にパニクる力」です。
「上手にパニクる力」の概要
今回のテーマは、連続テレビ小説から着想を得た「上手にパニクる力」。ミナベが、ドラマの主人公が大きな不幸に直面しながらも「私、取り乱してまいります」と冷静に宣言した後、「うまく取り乱せない」というユニークなシーンに触発され、「現実のビジネスや職場において“良いパニクリ方”とは何か?」という問いを提起しました。
二人は、パニックや取り乱しを単なる混乱としてではなく、「ケア資源が必要なサイン」として理解し、取り乱し上手になることの重要性を語り合いました。悪いパニクリ方は周囲のケアコストを重くし、不安を増大させるためです。安斎は取材中に自分が担当外のプロジェクトを深掘りされ、パニックになりながらも技術的な濁し方で乗り切った経験を共有しましたが、このような技術的な対処で感情に蓋をすると、後の歪みを生む可能性があると懸念を示しました。ミナベが、パニックは「経験がないとならない」ものであり、一度パニックを経験し、それを振り返ることで、次第に上手に乗り越えられるようになると述べました。この経験の蓄積こそが、パニクり上手になるための土台となります。
二人は、パニクり上手になるための具体的なスキルとして、「メタ認知的な言語化」を最重要視しました。過度な不安を煽る感情の吐露は避け、「今、自分は感情的に来ているが、うまく向き合えていない」といった、現在の状況を冷静に捉えて言語化し、吐露することが第一歩であると整理しました。ドラマの主人公の「取り乱してまいります」という自己予告も、ある種の成熟したメタ認知的な行為であると捉え、経験の振り返りとメタ認知を通じて「パニクり上手」になることが、個人と組織にとって健全な感情と冷静さのバランスを取る技術であると結論づけて締めくくりました。
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