漫画家のシナリオ設計に学ぶ、経営ストーリーデザイン論(後編)|CULTIBASE Radio #74

漫画家のシナリオ設計に学ぶ、経営ストーリーデザイン論(後編)|CULTIBASE Radio #74

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CULTIBASE Radioは、これからの時代の「人」と「組織」のマネジメントの実践論を探究していく番組です。株式会社MIMIGURIの共同代表、安斎勇樹とミナベトモミが、パーソナリティを務めます。今回のテーマは「漫画家のシナリオ設計」です。

「漫画家のシナリオ設計に学ぶ、経営ストーリーデザイン論」の概要

漫画や小説、映画の「シナリオ設計」を経営にどう応用できるかについて議論されました。ミナベは手塚治虫や藤子不二雄、映画やドラマ脚本の理論書を集中的に読み込み、物語の基本は「主人公の幸福と不幸のアップダウン」にあると整理しました。

具体的には①敗北と勝利、②困難と達成、③探究と答えという三つの軸があり、それぞれ成熟度の異なるストーリーとして捉えられると説明しました。①は競争に勝つか負けるかというジャンプ的王道、②は課題を乗り越える成長の物語、③は未知を問い続け答えを見出す探究型であり、より多様で成熟した物語を描けるといいます。

企業経営においても「どの物語を軸にするか」で楽しみ方や意味付けが変わるという話が展開されていきました。『ワンピース』を例に、短期的には勝敗の物語ですが、長期的には探究や達成の構造が重層的に組み込まれていると論じました。MIMIGURIの経営は競合との勝敗ではなく、探究を通じて自己生成する生命体のようであるとのこと。経営者がシナリオライターとして筋書きを作るのではなく、生態系を観察する「庭師」や群像劇のエッセイストのように意味を抽出していく営みに近いとしました。

最後に企業によっては勝敗型のシナリオも有効であり、読者=社会や社員が共感する物語であれば多様な作風が存在し得ると確認しました。経営を一つの作品づくりと捉え、ストーリーの型や成熟度を意識することで、組織の探究や成長をより豊かにできるとまとめました。

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