デザイナーの“好奇心”を刺激するものは?|CULTIBASE Radio|Design #20
デザイナーの“好奇心”を刺激するものは?|CULTIBASE Radio|Design #20
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「デザイナーの“好奇心“を刺激するものは?」の概要

CULTIBASE Radioは、人やチームの創造性を高める知見を音声でお届けします。 CULTIBASE Radioデザインの20回目では、株式会社MIMIGURIのExperience Designer / Reflection Researcherである瀧知惠美と、同社のDesign Strategist / Researcherである小田裕和が、「デザイナーの“好奇心“を刺激するものは?」をテーマにディスカッションしました。

  • 今回は先日小田が倉田潤さん(株式会社大広)らとともに登壇したライブイベント「ブランドの『とらわれ』を脱するには?:好奇心から可能性を広げる”Brand Curiosity”の提案」でも扱った、“好奇心“というテーマについて深めていく。
  • 生まれてから長い時間が経ったブランドの場合、その成功体験や固定観念から抜け出せずに停滞してしまうケースがある。イベントではそのような固定化されたブランドの意味を改めて問い直し、新たな探索を始めるために、“好奇心”をブランドに対して持つための方法論として、”Brand Curiosity”を提案し、深堀りした。
  • また小田は、先日のドミニク・チェンさんとの対談でもテーマとなった「わからなさとどう対峙するか」という問いと向き合う中でも、”好奇心”が一つ鍵になるのではないかと語る。
  • 「デザイン」と「好奇心」をつなぐ概念として赤瀬川原平らによる「トマソン」と呼ばれる概念などに小田は着目し、デザイナーの好奇心を刺激する要因が何か、考えてみたいと話す。
  • 仮説として小田は、些細でも違うところに目を向ける姿勢がデザイナーには備わっていることが多いのではないかと語る。特に観察の目を養うことはデザインにとっても大事であり、瀧は普段の日常の中でも何か観察する対象を決めて歩いてみるといった”遊び”が、観察を習慣化するトレーニングとしても重要ではないかと提案する。
  • 観察する習慣や目、意識を養うことを心がけていくことが好奇心を育むためには効果的であり、個人ではなくチームとしてそれぞれの見る視点の違いを楽しみながら好奇心を育んでいくすべを見つけていくことが大切である。

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出演者

小田 裕和
小田 裕和

千葉工業大学工学部デザイン科学科卒。千葉工業大学大学院工学研究科工学専攻博士課程修了。博士(工学)。デザインにまつわる知を起点に、新たな価値を創り出すための方法論や、そのための教育や組織のあり方について研究を行っている。特定の領域の専門知よりも、横断的な複合知を扱う必要があるようなプロジェクトを得意とし、事業開発から組織開発まで、幅広い案件のコンサルテーション、ファシリテーションを担当する。主な著書に『リサーチ・ドリブン・イノベーション-「問い」を起点にアイデアを探究する』(共著・翔泳社)がある。