なぜ組織に“関係性“の課題が増えているのか?マネジメントの2つの選択肢|CULTIBASE Radio|Management #133

なぜ組織に“関係性“の課題が増えているのか?マネジメントの2つの選択肢|CULTIBASE Radio|Management #133

2023.06.06/16

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 CULTIBASE Radioは、人やチームの創造性を高める知見を音声でお届けします。CULTIBASE Radio マネジメントの133回目では、CULTIBASE編集長であり株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEOの安斎勇樹と、同じく株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEOのミナベトモミが、「なぜ組織に“関係性“の課題が増えているのか?マネジメントの2つの選択肢」というテーマでディスカッションしました。

『なぜ組織に“関係性“の課題が増えているのか?マネジメントの2つの選択肢』の概要

  • 今回のマネジメントラジオでは、適応課題について扱った。適応課題とは、経営学者であるロナルド・ハイフェッツがリーダーシップ研究において提示した概念である。ハイフェッツは、組織の問題や世の中の課題を技術的課題と適応課題に分類し、前者は調べたり専門家に聞けば解ける問題であり、後者は自分たちのものの見方や関係性を変容させる必要がある課題と捉えた。
  • ミナベは、適応課題を感じる身近な例としてパートナーとの関係性があると指摘する。10年以上付き合っているとパートナーに改めて現在の目標を問うことはあまりなく、また付き合った当初の記憶に引きづられており実は変容をしていたのに気がつかないことがあると語る。
  • 安斎は、子育ても同様に子供が成長しているのにもかかわらず、子供が小さい頃の記憶に引っ張られた接し方をすることがあると述べる。このように、人も組織も社会も変化するものなのにその変化するという前提が忘れられ適応課題にぶつかることが往々にしてあるとミナベは指摘する。
  • その背景として、社会における自分らしさがかなり多様になっており、自己実現を個々人で考えて定義する必要性が強まった一方で、受け入れる組織/共同体側の対話やネットワークのあり方が変われていないことがあるのではないかとミナベは語る。
  • 安斎は、職場の人間関係への期待値も変わっているのではないかと指摘する。人々が分業するだけで仕事が進めば適用課題はそんなに起きないが、道具的な肩書の背後にある個性や自分らしさの発揮が職場で期待されるようになり、それらを生かした関係性づくりができないと心理的安全性を保ちながら新しい事業をつくるといったことは困難だと述べる。
  • 現在企業の価値観は過渡期の真っ只中にあり、任務別の小隊から個性を活かし合う共同体としての価値観である「軍事的世界観」から新たな価値観へ移ろいつつあると安斎は指摘する。組織においては、新たな価値観への意向を図るか、あるいは「軍事的世界観」に寄せるかの2択が迫られる。
  • こうした背景も踏まえて、6月27日の無料ウェビナー「新時代の組織づくり」ではどのようにこれからの時代に合った組織づくりをするかについて、安斎が体系的に語る。

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ラジオ内で話題になった無料オンラインイベント『新時代の組織づくり』(6月27日 12:30開催)について詳細は、以下ページからご覧いただけます。

ヒトと組織に強い経営人材になるための『新時代の組織づくり』 

本イベントでは、組織の創造性のマネジメントについて長年研究してきた安斎勇樹が「新時代の組織づくり」の本質について読み解き、多様な人材と組織から事業成果を最大化させる新しい方法論について、最新の研究知見と350社以上の大企業およびメガベンチャーを支援してきた実践事例に基づいて体系的に解説します。

経営者や管理職の方はもちろん、人事担当者の方にもおすすめです。

無料公開イベントですので、CULTIBASE Lab会員以外の方もご参加いただけます。ぜひお誘い合わせの上、お気軽にご参加ください!

お申し込みはこちら(Zoomウェビナー登録)

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