CULTIBASE Radioは、人やチームの創造性を高める知見を音声でお届けします。 CULTIBASE Radio マネジメントの60回目では、CULTIBASE編集長であり株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEOの安斎勇樹と、同じく株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEOのミナベトモミが、「経営統合における「変わらないもの」を確認する重要性 」をテーマにディスカッションしました。
- 経営統合して、最初のクオーターを終えたMIMIGURI。その振り返りをしていくなかでわかったのが、安斎&ミナベが共通して「全体会で、話をする難易度があがった」という感覚を抱いていたことだ。
- これまでは「目先のことに集中している時期だから、視野が変わる話をしよう」「コロナの感染拡大で不安な人が多いだろうから、安心できるような言葉で」と、受け取られ方をシミュレーションした上で話をすることができていたのだが、経営統合してからは社内に多様な反応が生まれるようになり、社内に生まれる波紋のかたちが読めなくなったのだ。
- 実は経営統合初期においては、用いる言葉に対してメンバーが繊細になりやすい、という先行研究があるのだという。実際、「以前DONGURIで使っていた言葉を、元DONGURIメンバーに使っても、以前のような反応ではないと感じた」とミナベも言う。
- これから経営統合を経験する企業があるとしたら、組織が変わっていくことの不安と言葉の定義の変化は結びついているのだ、と知っておくだけで少しできることが変わってくるだろう。
- 経営統合をした直後の時期は、ビジョンやこれからのことなど「何が変わるか」について、特に対話の焦点が当たりがちだ。しかし、そんなときだからこそ、オープンな場で、みんなで「これは変わらないよね」ということを確認し合うことが、組織の安心な土台形成につながるのである。