組織の不祥事はなぜ防げないのか?:膠着を解きほぐすアプローチ

2023.12.12/56

急速な社会変化やSNSの発達、人材の流動化などの中で、現代組織はあらゆる困難な状況に見舞われます。そのような世の中では、困難に直面しても、しなやかに対応し、立ち直ることのできる「レジリエントな組織づくり」が求められています。

今回のテーマである「不祥事」は、企業が直面しうる困難の一つです。

不祥事というと「悪いことを考えた一部の人が起こした事件」といったイメージを持ちがちですが、不祥事に至るプロセスには、組織の「変化」や、社会と組織の「不整合」の課題が潜んでいます。例えば、組織や事業のためを思って行動したが結果的に不祥事になってしまった、組織構造が膠着化し社会の変化に対応できていなかったなど、さまざまな状況が考えられます。組織の不整合がいきすぎることで時に不祥事に繋がることがあり、誰しもが知らず知らずのうちに結びついてしまう可能性があります。

困難に対応できるレジリエントな組織を作るには、組織の「変化」と組織内外における「整合」をとることが重要です。今回は『社会問題化する組織不祥事:構築主義と調査可能性の行方』の著者・中原翔さん(大阪産業大学/経営学部商学科准教授)をゲストに、以下のような内容をお伝えしながらリスクに強い組織づくりを考えていきます。

・どのようなメカニズムで組織の不祥事は発生するのか?
・不祥事のリスクへの対応(実例を交えながら)
・組織不祥事化の危機を察知した時、どう組織変革に取り組むか

12/12公開予定。ぜひお楽しみに!

 

ゲスト

中原 翔(大阪産業大学経営学部 准教授)

略歴:神戸大学大学院経営学研究科 博士課程後期課程修了。博士(経営学)。 大阪産業大学 経営学部講師を経て、現職。これまで学⻑補佐などを担当。
受賞歴:日本情報経営学会学会賞(論文奨励賞)
主要書籍:『社会問題化する組織不祥事:構築主義と調査可能性の行方』(2023年, 中央経済社) 『想定外のマネジメント:高信頼性組織とは何か(共訳)』 (2017年, 文眞堂)

 

パーソナリティ

東南 裕美(株式会社MIMIGURI リサーチャー)

立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科博士前期課程修了。立教大学大学院経営学研究科博士後期課程在籍。人と組織の学習・変容に興味を持ち、組織開発が集団の創造性発揮をもたらすプロセスについて研究を行っている。MIMIGURIでは、研究機関部門の一員として、組織開発に関する基礎研究とコンテンツ開発を行う。共著に『M&A後の組織・職場づくり入門:「人と組織」にフォーカスした企業合併をいかに進めるか』がある。

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