商品開発のためのワークショップデザイン論

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約22分

今回は安斎勇樹と小田裕和が、商品開発を目的とするワークショップの活用方法について解説しました。
はじめに、意味のイノベーションを提唱するミラノ工科大学のロベルト・ベルガンディ教授による商品開発の3つのアプローチ(技術主導・市場主導・デザイン主導)を紹介しました。続いて、それぞれのアプローチと効果的なワークショップデザインの方向性について解説し、最後に商品開発を目的とする場合におけるメタワークショップとしてプロジェクトをデザインする必要性を示しました。
ワークショップを活用して、イノベーションを生み出したい人は必聴の動画です。ぜひご覧ください。

■チャプター
00:12 小田の紹介
01:14 ワークショップの目的別類型・役立つ領域
01:57 「創発型=商品開発ワークショップ」ではない
03:38 ワークショップのプログラムの基本構造
04:34 商品開発における3つのアプローチ -意味と仕様
07:42 技術主導とワークショップ:技術の意味を再解釈する
11:00 市場主導とワークショップ:リサーチデータを多角的に読み解く
12:43 デザイン主導とワークショップ:固定観念を外し、新たな意味を与える
13:30 アプローチに対応してプログラムを変える
14:49 プロジェクトをメタワークショップとしてデザインする
17:19 デザイン思考への疑問 :デザインの活動は複雑である
18:28 ワークショップのプロセスを通じて作り手の想いが膨らむ
18:50 ワークショップを組み合わせながらメタワークショップをする
20:21 経験学習の出発点は衝動
21:07 いかに動機・衝動を各アプローチに乗せてプロジェクトを設計するか

出演者

安斎 勇樹
安斎 勇樹

株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEO

東京大学大学院 情報学環 客員研究員

1985年生まれ。東京都出身。私立武蔵高校、東京大学工学部卒業、東京大学大学院学際情報学府博士課程修了。博士(学際情報学)。株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEO/東京大学 特任助教授。

企業経営と研究活動を往復しながら、人と組織の可能性を活かした新しい経営・マネジメント論を探究している。主な著書に『問いのデザイン』、『問いかけの作法』、『パラドックス思考』、『リサーチ・ドリブン・イノベーション』、『ワークショップデザイン論』『チームレジリエンス』などがある。

https://x.com/YukiAnzai
https://note.com/yuki_anzai
https://voicy.jp/channel/4331
http://yukianzai.com/

小田 裕和
小田 裕和

千葉工業大学工学部デザイン科学科卒。千葉工業大学大学院工学研究科工学専攻博士課程修了。博士(工学)。デザインにまつわる知を起点に、新たな価値を創り出すための方法論や、そのための教育や組織のあり方について研究を行っている。特定の領域の専門知よりも、横断的な複合知を扱う必要があるようなプロジェクトを得意とし、事業開発から組織開発まで、幅広い案件のコンサルテーション、ファシリテーションを担当する。主な著書に『リサーチ・ドリブン・イノベーション-「問い」を起点にアイデアを探究する』(共著・翔泳社)がある。