「道具と対話する」環境変化を乗り越えるためのブリコラージュ|CULTIBASE Radio|Facilitation #10
「道具と対話する」環境変化を乗り越えるためのブリコラージュ|CULTIBASE Radio|Facilitation #10
/約16分
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CULTIBASE Radioは、人やチームの創造性を高める知見を音声でお届けします。 CULTIBASE Radio ファシリテーションの10回目では、株式会社MIMIGURIの和泉裕之とが、「「道具と対話する」環境変化を乗り越えるためのブリコラージュ」をテーマにディスカッションしました。

  • 今回のファシリテーションラジオは、今週末のLIVEイベント『オンライン・ワークショップ実践入門:「学習と創造の場づくり」におけるオンラインツールの可能性』の前段として、人材育成・研修設計をバックグラウンドにもつファシリテーター・田幡をゲストに迎えてお送りする。
  • 「ワークショップといえば対面」が当たり前だった二年前。あれからワークショップを専門とする人たちは、オンライン化というあまりにも突然で大きな環境変化に対してどのような姿勢で立ち向かい、乗り越えてきたのだろうか?
  • 変化を乗り越えられる組織には、前提として「やってみて、結果を見てみたい」という“実験性の文化”が大切だと田幡は語る。しかし、それだけではない。実験のやり方にこそ重要なポイントがある。キーワードは「ブリコラージュ」だ。
  • 大きな環境変化があると、私たちは目的に対して方法を修正せざるを得なくなる。しかし、変化が大きければ大きいほど、それは「修正」レベルでは足らず、0から再構築しなくてはならない状況も多い。そんな時に大切なのが、「目的を一度置いておいて、道具と対話する」ことだ。
  • 実験とは、道具のもっている可能性を見出す行為だ。そして、その見出し方には専門性がにじみ出る。例えばMIMIGURIでは、ZOOMという同じオンラインコミュニケーションツールでも、ファシリテーターはマイク機能を「壁」に見立てて新たなリフレクションの方法を開発し、デザイナーは背景画像にデザインの余地を見出し新しい感情表現の場とした。専門性をバックグラウンドに持ちながらも、目標から逆算して「これは使える、これは使えない」と選別するのではなく、「まず触れる」ことが重要だ。

イベント開催のお知らせ

2020年1月以降の新型コロナウイルス流行から2年弱、CULTIBASEを運営する株式会社MIMIGURIでは、オンライン下でのワークショップの方法を模索し、ノウハウを紡いできました。11/13(土)10時より開催のイベント「オンライン・ワークショップ実践入門」では、こうしたノウハウを「入門編」としてまとめてお届けします。ぜひご参加ください。

オンライン・ワークショップ実践入門:「学習と創造の場づくり」におけるオンラインツールの可能性

オンライン・ワークショップ実践入門:「学習と創造の場づくり」におけるオンラインツールの可能性

出演者

田幡 祐斤
田幡 祐斤

東京農工大学農学部卒業。奈良県立大学地域創造研究センター共同研究員。アパレル企業での販売/店舗マネジメント、研修会社でのコンサルティング/コンテンツ開発などの業務に従事後、2019年に前身であるミミクリデザインに参画。生態学、環境倫理学、文化人類学、教育学、心理学などを基に「人間にとっての自然さ(の回復)」を探究しながら、事業開発や組織開発のプロジェクトのファシリテーション及びその方法論の開発を行っている。元来、人間以外の生物が好き

和泉 裕之
和泉 裕之

日本赤十字看護大学卒業。在学時から「対話(dialogue)」という物事への意味付けに着目したコミュニケーション手法に関心を持ち、ワールドカフェやOSTなどの対話の場作りを多数実践。卒業後はフリーランスファシリテーターとして4年間の武者修行を経験した後、株式会社ミミクリデザインの立ち上げに参画。少人数〜数万人規模の組織にて、組織理念のデザインや浸透(自分ごと化)を対話型ワークショップで支援するコンサルティング業務に従事。現在は専任の組織人事として社内の組織開発/人材育成を担当している。