職場デザインの理論と実践[前編] |CCM総合実践講座

2024.04.16/40

私たちは日々、他者との関わり合いの中で仕事をしています。それは社長をはじめとした経営陣も、ミドルマネージャーも、現場スタッフとして働く若手も変わりません。また、こうした協働の最小単位として、業務を遂行するための「チーム」があり、その「チーム」が働くための場として「職場」があります。私たちの仕事に対する満足度ややりがいは、大々的に掲げられる事業計画や会社全体のミッションなどよりも、「職場」の業務体制、関係性、雰囲気などによるところが大きいのが実情でしょう。

また、ビジネスパーソンのキャリアや働き方が多様化する昨今において、一人ひとりのパーソナリティを加味しながら「職場」をデザインしていくことの重要性が非常に増してきています。それぞれがどのようなスキルを伸ばし、どんなキャリアを今後歩んでいきたいと思っているのか──すなわち「自己実現」を前提とした職場のデザインが求められているのです。

しかしながら、こうした個人を起点とした職場づくりは一般的にコストが高く、従来の官僚的な組織では忌避されてしまいがちです。また、職場の方針として多様性の尊重が掲げられていたとしても、実際の業務体制がそれに見合ったものになっておらず、失望感を招いてしまうケースもよく見受けられます。

個人の自己実現ビジョンと、組織的な仕事が結びつくには、どのような観点から「職場」をデザインしていくとよいのでしょうか。本講座では、株式会社MIMIGURIが提唱する組織づくりを推進するための羅針盤「Creative Cultivation Model(通称:CCM)」をもとに、「職場デザイン」について講義とディスカッションを通じて理解を深めていきます。

▼詳しく知りたい方はこちらのアーカイブ動画をご視聴ください

ヒトと組織に強い経営人材になるための『新時代の組織づくり』

シリーズ「CCM総合実践講座」では、このCCMを組織づくりに活用するための理論や、実践上のポイントの専門的な解説をお届けします。今回のテーマは「職場デザインの理論と実践」。前後編にわたって配信します。

前編|4/16(火)公開
後編|4/23(火)公開

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出演者

安斎勇樹(株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEO)

1985年生まれ。東京都出身。東京大学工学部卒業、東京大学大学院学際情報学府博士課程修了。博士(学際情報学)。研究と実践を架橋させながら、人と組織の創造性を高めるファシリテーションの方法論について研究している。組織イノベーションの知を耕すウェブメディア「CULTIBASE」編集長を務める。主な著書に『パラドックス思考 ─ 矛盾に満ちた世界で最適な問題解決をはかる』『問いかけの作法 -チームの魅力と才能を引き出す技術』『問いのデザイン – 創造的対話のファシリテーション』『リサーチ・ドリブン・イノベーション-「問い」を起点にアイデアを探究する』『ワークショップデザイン論 -創ることで学ぶ』がある。

 

小澤 美里(株式会社MIMIGURI 執行役員 CCO)

京都工芸繊維大学工芸学部、グロービス経営大学院経営研究科卒。グラフィックデザイナー、webデザイナー、ディレクターを経てブランディング、デザインを主とし起業(共同経営)。その後webサイト制作・システム開発会社にて執行役員・COO/CDOを務め、デザインプロセスを用いて経営課題の解決に取り組む。
株式会社MIMIGURIでは組織戦略策定を行い、財務資本に加え人的資本・社会関係資本・知的資本が循環する組織の実現を目指している。

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