探究/コンテンツづくりは、経営にどんな価値をもたらすか?|CULTIBASE Radio #71

探究/コンテンツづくりは、経営にどんな価値をもたらすか?|CULTIBASE Radio #71

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CULTIBASE Radioは、これからの時代の「人」と「組織」のマネジメントの実践論を探究していく番組です。株式会社MIMIGURIの共同代表、安斎勇樹とミナベトモミが、パーソナリティを務めます。今回のテーマは「創作」です。

「探究/コンテンツづくりは、経営にどんな価値をもたらすか?」の概要

今回は「探究・創作と経営の関係」をテーマに語られました。中心となったのは「作家性や探究活動を経営インパクトにどう結びつけるか」という問いです。ミナベはまず、自身の経験を踏まえ、デザインやファシリテーションの価値を取り上げました。これらは従来、事業計画に従属する下流工程とみなされがちでしたが、実際には抽象化や可視化を通じて組織の全体像を捉え、経営判断の質を高める力を持つと説明します。同じように研究や創作も、単なるコンテンツ制作にとどまらず、組織にとってのケイパビリティや文化を言語化し、再現可能な形にする営みであると強調しました。

さらに議論は「経営の上手さが似通っていく」という現象に及びます。経営手法を突き詰めると、最適化によって組織は均質化しやすく、結果的に市場での独自性が失われるリスクがあります。ここで安斎は、差異や独自性を生み出す探究こそが持続的な競争力の源泉であると話しました。組織にロールモデル的存在がいれば、周囲は憧れを抱きつつも「自分は別の道を進もう」と分岐し、それが創造性の土壌となると語られています。

終盤では、孤独な探究と共同的ファシリテーションの両立についても触れられました。探究を最優先に据えることで、共同作業や対話の時間は義務ではなく「成果を分かち合う前向きなお裾分け」として機能する、と整理されました。こうした姿勢により、個人の創作活動と組織全体の営みが健全に循環するのです。最後に二人は、今後は「経営をうまくやる方法論」を追求するのではなく、「経営を作家的に楽しむ」視点を持ち、作家論や漫画術からの知見も積極的に取り入れていきたいと展望を語り、番組を締めくくりました。

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