組織の生産性はミーティングのルール設計で決まる!?|CULTIBASE Radio|Management #67
組織の生産性はミーティングのルール設計で決まる!?|CULTIBASE Radio|Management #67
/約19分
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CULTIBASE Radioは、人やチームの創造性を高める知見を音声でお届けします。 CULTIBASE Radio マネジメントの67回目では、CULTIBASE編集長であり株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEOの安斎勇樹と、同じく株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEOのミナベトモミが、「組織の生産性はミーティングのルール設計で決まる!?」をテーマにディスカッションしました。

  • 先日、法律家の水野祐さんをゲストにお呼びして「職場の創造性を高めるルールのデザイン」というイベントを行った(アーカイブ動画はCULTIBASE Lab会員の方のみこちらからご覧いただけます)。その際、安斎がMIMIGURIのルールを紹介したところ「面白い」という声をいただいたため、改めてラジオで深掘りしてみたい。
  • イベントで紹介したものには、全員に関わることこそ全員で対話して決めるという「全社の理念に関わることは、全員で対話して決める」や、特に反響をいただいた「衝動が湧いたら、会議のアジェンダは破壊・逸脱してもOK」などがあった。
  • また、ミーティングのカレンダーデザインも有効なルールである。例えば、1on1をボトムアップでやるのか/トップダウンでやるのかということや、どんな会議が同じ時間帯に行うのかということについて、こだわりを持って設計している。
  • 他にも、ワークショップの実施日を固定することで定例会議の調整コストを下げたり、1つのチームの1on1を同じ時間帯に集中させることでマネージャーの負担を減らすだけでなく、チーム全体で緊急に話さなければならないことがあれば1on1の時間をチームのミーティングとして転用することもできるようにしたり、と工夫している。
  • ミーティングのカレンダー設計は、意思決定プロセスの設計だとも言える。トップダウンに経営者の意思決定をチームに伝えていくのか、それとも、ボトムアップにチームで行う目線合わせを経営者がふりかえるのか。このリズムの作り方にこだわることで、会社全体の“生活習慣”を調えることができる。

出演者

ミナベ トモミ
ミナベ トモミ

株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEO

早稲田大学卒業後、家電メーカー勤務を経て独立。現在は、MIMIGURIが提唱するCCM(Creative Cultivation Model)の理論開発を基盤に、大企業からメガベンチャーまで様々な多角化企業における、経営・組織変革の専門家として自社経営とコンサルティングにおいて実践を進めている。
https://x.com/tomomiminabe
https://note.com/tomomina/

安斎 勇樹
安斎 勇樹

株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEO

東京大学大学院 情報学環 客員研究員

1985年生まれ。東京都出身。私立武蔵高校、東京大学工学部卒業、東京大学大学院学際情報学府博士課程修了。博士(学際情報学)。株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEO/東京大学 特任助教授。

企業経営と研究活動を往復しながら、人と組織の可能性を活かした新しい経営・マネジメント論を探究している。主な著書に『問いのデザイン』、『問いかけの作法』、『パラドックス思考』、『リサーチ・ドリブン・イノベーション』、『ワークショップデザイン論』『チームレジリエンス』などがある。

https://x.com/YukiAnzai
https://note.com/yuki_anzai
https://voicy.jp/channel/4331
http://yukianzai.com/