CULTIBASE Radioは、これからの時代の「人」と「組織」のマネジメントの実践論を探究していく番組です。株式会社MIMIGURIの共同代表、安斎勇樹とミナベトモミが、パーソナリティを務めます。今回のテーマは「ストーリーテリング」です。
「ストーリーテリングが上手いリーダーが頭の中で考えていること」の概要
今回は、ファシリテーションのスキルとしてストーリーテリングの重要性について話されました。ミナベからファシリテーターは参加者の発言や行動を意味づけ、一つの物語に編み直して場に還元するストーリーテリングの力が不可欠が話すと、安斎もこれに同意し、問いかけやフィードバックと並ぶ、重要なコミュニケーション上の介入モードであると位置づけています。

ファシリテーションにおけるストーリーテリングを理解するためには、一般的な「分析思考」とは異なる「物語的思考」が必要であると話されました。分析思考が過去から現在へと因果関係を追う思考モードであるのに対し、物語的思考は現在から過去へと意味付けをする思考モードであり、この思考法を用いることで、停滞したチームの状況を再解釈し、新しい意味を与えることができます。
ミナベは、ストーリーテリングを単なる振る舞いとしてではなく、具体的な「作法」として言語化することが難しいと話し、安斎は人を動かすためのストーリーテリングは、論理的な説得だけでは不十分であり、相手が「やりたい」と思うように感情に訴えかけることが重要であるといいます。
具体的な練習方法として、相手が乗り気でない活動に誘う際、相手の価値観を尊重しつつ、新たな意味付けを与えるコミュニケーションを試すことを提案しました。最後に、ストーリーテリングは万能ではないとしつつも、分析思考と物語的思考の両面を使い分けることが、組織のマネジメントにおいて不可欠なスキルであると結論付け、今後もこのテーマについて探求していきたいと締めくくられました。
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