人的資本経営はバズワードなのか?

2024.01.23/49

ビジネスシーンでは毎年さまざまな概念が提唱され、社会に大きな影響を与えることがあります。これらの概念の中には、現代の組織に必要なものとして浸透するものがある一方で、一過性のブームにすぎない、いわゆる「バズワード」として忘れられてしまうものもあります。

こうした中で、昨今ビジネス界で注目を集めているのが、「人的資本経営」という概念です。CULTIBASEが先日公開した動画においても人的資本経営をテーマに扱い、人的資本経営が現代企業で重要視されている背景を解説しました。

他方で人的資本経営が広く知られるにつれ、その理解が多様化し、本質がわかりにくくなっている側面もあります。

今回の動画では、『カゴメの人事改革』の著者である石山恒貴先生(法政大学 教授)をゲストに迎え、「人的資本経営はバズワードなのか?」というテーマでお話を伺います。以下のトピックに焦点を当て、専門家とともに人的資本経営の本質を追求します。

・人的資本経営とは何か?
・人を活かす経営において、重視すべき指標は何か?
・”人的資本経営ブーム”から、結局私たちは何を学ぶべきか? など。

公開日は1/23(火)です。ぜひご視聴ください。

 

■番組「DIGITIONARY」とは?
DIGTIONARYは、組織論や経営学、学習論にまつわる”特定の概念”について探究する番組。番組名は「Dictionary(辞書)」と「Dig(掘る・探究する)」を掛け合わせた造語で、さまざまなテーマについてアカデミックの知見を深く掘り下げながら、現代組織の実情と照らし合わせた新たな解釈とともに解説します。

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ゲスト

石山恒貴(法政大学大学院政策創造研究科 教授)

一橋大学社会学部卒業、産業能率大学大学院経営情報学研究科修士課程修了、法政大学大学院政策創造研究科博士後期課程修了、博士(政策学)。NEC、GE、米系ライフサイエンス会社を経て、現職。人的資源管理、組織行動、越境学習、タレントマネジメント等が研究領域。日本キャリアデザイン学会副会長、人材育成学会常任理事、Asia Pacific Business Review(Taylor & Francis) Regional Editor、日本女性学習財団理事、産業・組織心理学会理事、人事実践科学会議共同代表、一般社団法人シニアセカンドキャリア推進協会顧問、NPO法人二枚目の名刺共同研究パートナー、フリーランス協会アドバイザリーボード、NPO法人CRファクトリー「コミュニティライフシフト」特別アドバイザー、専門社会調査士等。

主な著書:『定年前と定年後の働き方』光文社、『カゴメの人事改革』(共著)中央経済社、『越境学習入門』(共著)日本能率協会マネジメントセンター、『日本企業のタレントマネジメント』中央経済社、『地域とゆるくつながろう!』静岡新聞社(編著)、『越境的学習のメカニズム』福村出版、『パラレルキャリアを始めよう!』ダイヤモンド社、『会社人生を後悔しない40代からの仕事術』(共著)ダイヤモンド社

主な論文:The impact of knowledge brokering and role crafting on work engagement: a two-wave panel survey of older Japanese workers, Journal of Managerial Psychology, Vol.38,No.7,2023.

主な受賞:日本の人事部「HRアワード2023」書籍部門最優秀賞(『カゴメの人事改革』)、日本の人事部「HRアワード2022」書籍部門最優秀賞(『越境学習入門』)、経営行動科学学会優秀研究賞(JAASアワード)(2020)『日本企業のタレントマネジメント』、人材育成学会論文賞(2018)等

 

パーソナリティ

西村 歩(株式会社MIMIGURI リサーチャー(企業専属研究職))

東京大学大学院情報学環客員研究員。慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程修了。実践研究方法論が専門家。現在はコンサルティングファームに内在する実践知の形式知化やナレッジマネジメントに関する研究活動に従事。電子情報通信学会HCGシンポジウム2020にて「学生優秀インタラクティブ発表賞」、電子情報通信学会メディアエクスペリエンス・バーチャル環境基礎研究会にて「MVE賞」を受賞。

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